2017年8月1日、中国海軍の病院船「平和の方舟」が航海中におこなった国旗掲揚式と宣誓式(写真提供・人民図片)。
国務院機関改革案が13日、第13期全人代第1回会議に上程された。同改革案に基づき、国務院は新たに退役軍人事務部を設置した。
退役軍人事務部はこれまで民政部が管轄していた退役軍人手配に関する職責と人力資源・社会保障部の軍キャリア組転職に関する職責、中央軍事委員会の政治活動部と後方勤務保障部における関連した職責を統合して担うことになる。
2017年7月30日、広西壮(チワン)族自治区の武装警察中隊に招待され、歓談する退役軍人の丁勝芝さん(92)と兵士たち(写真提供・人民図片)。
退役軍人事務部は今後主に退役軍人の政治思想や管理保障といった業務に関する政策法規の立案及びその実施、退役軍人が党や国、人民のために犠牲となり貢献してきた精神スタイルとその価値を称える活動の実施、軍キャリア組への転職幹部や復員幹部、定年退職した幹部、退役兵士の移行手配といった業務と自主退役した軍人へのサポート管理と待遇保障業務、退役軍人向けの教育トレーニングや軍人軍属とその家族への優遇する「優待撫恤」といった業務の管理実施、全国で展開されている軍を擁護し、軍人軍属とその家族を優遇する「擁軍優属」への指導、烈士や退役軍人への奨励表彰や軍人の共同墓地の保護管理や記念活動などを担っていくことになる。
2017年8月3日、「国際軍事競技大会2017」において、分業してスピーディに大砲の修理を進める中国の軍人たち(写真提供・人民図片)。
第19回党大会報告の中では、「軍人軍属とその家族の合法的な権利・利益を守り、軍人が社会全体から尊重される職業になるようにする」と記されており、軍人を「社会全体から尊重される」という取り上げ方をしたのは、中国共産党の重要な会議においても初めてのこととなった。
習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は12日、第13期全人代第1回会議の中国人民解放軍・武装警察部隊代表団全体会議に出席した際、退役軍人の管理保障機関を立ち上げることは、退役軍人に対してより良いサービスを提供するだけでなく、軍人を社会全体から尊重される職業にするために重要な意義を備えており、この素晴らしい事業をより良く、より確実に実施していくべきだと指摘した。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年3月15日
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