まず、中国では「スポーツ」をテーマとした映画ファンは少数派である点。加えて、映画のストーリーや人物設定、恋愛関係などがすべて「想定内」で、予想外の展開がないため話題性に乏しい。
近年、中国で公開される日本の映画が年々増加している。しかし、日本映画の公開はビジネスというよりは、ファンのニーズに応えている形と言える。「君の名は。」や「銀魂」などは大々的な宣伝が功を奏し、日本アニメのファン以外の人も映画館に足を運んだが、その他の映画は日本のアニメや映画が好きな人の間で盛り上がる程度にとどまっている。「ミックス。」も、中国公開前に大々的に宣伝されることはなく、映画館に足を運ぶファン以外の人が少ないという結果になっている。
また、中国のガッキーファンの多くは男性だが、中国人男性にはまだ自分の好きな女優が出演している映画のためにお金を払って映画館で見たり、SNSにその感想を書き込むという習慣に乏しい。つまり、中国人男性は特撮効果満載の大作映画であれば映画館に見に行くものの、低コスト作品の日本の映画はパソコンなどでお金をかけずに見るので、興行収入にはほとんど貢献しない。中国人男性は、自分の好きな女優のために、自発的に映画を宣伝したり、評価を転載したりして盛り上げようとする意識に欠けており、いわゆる「貢献度の高い」ファンとは言い難いのだ。こうしたことが、「ミックス。」の動員数の伸び悩みや注目度の低さの原因となっていると言えるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月16日
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