羽生PAの東北から東京に向かう上り方面には非常に特色ある施設「鬼平江戸処」がある。日本の有名な小説「鬼平犯科帳」の世界を再現した場所で、うなぎ店、そば店、土産物店、人形焼きの店などがあり、2013年12月に営業を開始した。小説の世界により近づくため、同社はここを作る際に民俗学の専門家に教えを請うたり、建物に古びて見えるような処理を施したりしたという。
鬼平江戸処は高速道路を移動する運転手が休憩を取る場所であるだけでなく、現地の人々のレジャー・娯楽スポットでもある。「裏口」が設けられ、現地の人は高速道路を利用しなくても、「裏口」を通って江戸時代にタイムスリップし、異空間を楽しむことができるようになっている。
同社の傘下には、羽生PAと鬼平江戸処以外にも商業施設が設けられたSA・PAが194ヶ所あり、それぞれがそれぞれの特色を備える。10数年前には高速道路のSAといえば「汚い、ごちゃごちゃしている、つまらない」の代名詞だったが、日本では05年に当時の日本道路公団が民営化される大規模な改革が実施され、東日本高速道路株式会社など高速道路の管理を担う新会社数社が誕生した。その頃から、黒字化の圧力に直面した同社をはじめとする各社は経営理念の転換を図り、かつて「トイレと駐停車のための施設」に過ぎなかったSAの位置づけを「レジャーと観光を目的とした商業施設」に改め、さらに所在地の歴史や文化や自然といった特色を踏まえて建設を進め、魅力にあふれた「地方の魅力を発信するプラットフォーム」に変身させた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年4月3日
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