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悪性脳腫瘍がこの20年で激増、原因は携帯電話の普及?

人民網日本語版 2018年05月11日16:27

台湾地区の「中時電子報」に掲載された記事によると、「悪性脳腫瘍の発生率がこの21年間で2倍以上に激増しているのは、無線携帯電話の使用によって、最も悪性であるグリオブラストーマ(膠芽腫)の形成が助長されることが原因である」とする研究があると報道した。しかし、英王立がん研究基金 (Cancer Research UK)はこの主張に反論、携帯電話が悪性脳腫瘍の罹患リスクを高める可能性は「ほとんど皆無」としている。中国新聞網が報じた。

現代人の携帯電話使用は当たり前のこととなり、もはや手放せなくなっている。だが、これが自分たちの健康にどのような影響を及ぼしているのかについては、誰も意識していない。命に関わる悪性脳腫瘍「グリオブラストーマ(GBM)」の発症率はこの21年間で2倍以上急増しており、携帯電話の使用と関係があるのではないかと認識されている。

研究では、過去21年間に発症した7万9241例の悪性脳腫瘍について分析が行われ、その結果、どの年代層の発症率も増加していることが判明した。

英国の発症例は、1995年の983例から2015年には2531件まで増加した。研究チ―ムは、「悪性脳腫瘍の発症率が増加しているのは、無線携帯電話を使用することで、グリオブラストーマ(膠芽腫)の形成が助長されることが原因とみられる」と説明。この研究報告は、学術誌「Journal of Environmental and Public Health(公共衛生と環境)」に発表された。

一方、英王立がん研究基金は、この説に対して、「携帯電話が悪性脳腫瘍の罹患リスクを高める可能性はほとんど皆無」と反論している。

グリオブラストーマ(膠芽腫)は、悪性脳腫瘍の中でも最も死亡率が高く、ほとんどの悪性脳腫瘍と膵臓がんは、グリオブラストーマ(膠芽腫)の異常繁殖から発病する。

患者は、初期の段階では明らかな症状が無く、頭痛や性格の変化、吐き気、脳卒中に似た症状などが見られる。進行すると、異常な症状があっという間に現れ、意識不明に陥る場合もある。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年5月11日

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