配偶者とはコミュニケーション不足に陥る一方で、携帯電話では頻繁なおしゃべりを楽しむというこんな現状から、一部の若年夫婦の間では、携帯電話が離婚に至る主な原因となっている。関連調査によると、配偶者と一緒にいる時にモバイル電子製品を使うとした回答者は、結婚を巡る幸福感が、配偶者を一緒にいる時にはモバイル電子製品を使わない、あるいは時々しか使わないと答えた回答者に比べて著しく低いことが明らかになった。こうした調査は確かに現象のごく一部しか反映されていないが、日常生活の経験を基にしても、「携帯電話は、結婚における幸福感に影響を及ぼす」ことはほぼ間違いない。これは、モバイル電子製品が家族とのコミュニケーションの時間の多くを占めてしまい、個人の社交スキルが退化し、スマホ依存症に陥ったり、焦燥感や不安感が生じるためだ。浙江都市網が伝えた。
婚活サイト「中国紅娘網」の恋愛・結婚問題専門家は、この問題について、「夫や妻があなたの目の前で頻繁に携帯を使っていても、決して落ち着きを失わないこと。互いが夫婦の本質的な問題点を模索し、携帯が根本的な原因ではないと理解しなければならない。夫婦関係において、一方がストレスや疲れを感じている時、そのパートナーが長い間そのことに無関心であれば、寂しさを感じやすく、その原因として携帯が濡れ衣を着せられることになる。このような事態を引き起こさないように、人情に適い、合理的な方法でパートナーとコミュニケーションをとり、コミュニケーションをシェアしていくという習慣を作り上げていく必要がある。また、休日には、家族で散歩やピクニックに出かけ、家族との時間をできる限り確保すること。そして、読書やバーベキュー、登山、スイミングといったような夫婦共通の趣味をいくつか持って、出来る限りその注意力の矛先を携帯電話から家族との団欒に変えていくことが大切だ」としている。
そして、「実際のところ、携帯であれ他のツールであれ、本質的には全て『ニュートラル』である。我々はこれらのツールのマイナス効果ばかりを勝手に過大視することはできないが、それらがもたらす影響も否定できない。不幸な結婚生活や離婚率の上昇の原因はまさしく多種多様であり、携帯電話はその原因のごく小さなきっかけに過ぎず、決定的な作用を果たすことはあり得ない。心の底から安定した結婚生活をおくりたいなら、その内的要因を突き詰め、『心の底』にある原因を探ることが大切だ。結婚生活の面白さを追求し、家族関係をうまくやっていくための根気強さやテクニックを追求して初めて、全てが好転する。何でもかんでも携帯のせいにすることは、問題の本質を見つめることなく責任逃れをしているにすぎない」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年4月16日
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