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天然由来の甘み分子を中国人科学者が発見

人民網日本語版 2018年08月08日14:05

中国の科学者は食用または薬用として利用できる甘みを持つ植物「翅果藤」と「毛果魚藤」を発見し、そこから抽出した化合物の甘みはショ糖の数十倍以上になるという。この一連の成果はこのほど、国際的な学術誌「Journal of Agricultural and Food Chemistry」に相次いで掲載された。新華社が伝えた。

論文の筆頭著者であり、中国科学院昆明植物研究所副研究員の杜芝芝氏によると、糖尿病や肥満、虫歯などの現代病は、ショ糖の過剰摂取と関連している。そのため安全かつ低カロリーの、天然由来の甘みの発見が、各国の科学者の研究分野となっている。

中国科学院昆明植物研究所は雲南省の少数民族地域における特色ある食用・薬用植物のフィールドワークを実施し、さらに味覚の感覚的な評価と結びつけることで、多くの甘みを持つ植物を発見した。その上で、そこから翅果藤と毛果魚藤という2種類の植物の甘み成分の研究を掘り下げて実施した。

研究者は翅果藤の味覚活性の追跡・抽出により、その果皮に含まれる10種の新たなステロイド配糖体類化合物の甘みが、ショ糖の50−400倍に達することを明らかにした。その根に含まれる7種の新たな甘み化合物の甘みは、ショ糖の25−400倍に達する。

毛果魚藤からは4種の新たなトリテルペノイドサポニン類甘み成分が見つかった。うち2種の甘みは、ショ糖の80倍と150倍に達する。

研究者は、この甘みを備えた植物とその効果的な甘み分子の発見は、天然由来の甘みの開発により多くの選択肢をもたらすことになるとしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年8月8日

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