酷暑が「高温経済」をヒートアップさせている。気温40度の焼けるような暑さの中、企業はこれをチャンスに「クール事業」を次々に展開し、暑さ対策の「クール消費」が人気を集めている。エアコンが飛ぶように売れ、プールはどこも黒山の人だかり……目端の利いた企業は酷暑をチャンスに変え、高温だからこその国内総生産(GDP)を次々に生み出している。それだけではない。調査によると、高齢者の76.1%が「避暑に出かけたい」と答え、学生の63.1%が「旅行に行く計画がある」と答えた。市場の供給状況をみると、今年は避暑旅行商品が大幅に増加しており、選択肢がより広がり、コストパフォーマンスがさらに上昇していることがわかる。「工人日報」が伝えた。
▽避暑旅行市場の利益が3千億元突破
2018年第3四半期には「かまど都市」の人々で「旅行に行きたい」という人が82.1%に達し、16年に比べて1.1ポイント上昇して、避暑旅行市場のニーズがさらに拡大した。旅客資源の供給地をみると、長江ベルト地域、北京・天津・河北地域、珠江デルタ地域といった経済が発達し、人口が密集し、かつ気温が高い地域の避暑ニーズがとりわけ旺盛だ。
中国観光研究院と携程旅行網が共同で発表した報告書「2018年夏休み期間旅行ビッグデータ報告」によれば、中国の多くの都市が酷暑を迎えるのにともない、今年7月と8月には中国人観光客が世界の避暑旅行市場を牽引する最大のパワーになり、その消費額は3千億元(1元は約16.2円)を超えた。
7月末現在、国内385都市の観光客が、携程の顧客用端末、サイト、実店舗を通じて夏休み期間の国内の団体旅行、自由旅行、オーダーメイド旅行、観光地入場券、一日ツアーなど各種商品の予約・申込みを行った。このうち50%は避暑を目的とした観光地や観光レジャー商品を選択し、主に海浜、山間部、草原、湿地・湖、都市周辺の農村での避暑の5タイプがある。
▽エアコンと暑さ対策医薬品が夏の一番人気
重慶では、夏に最もよく売れる商品といえばエアコンだ。人民解放碑近くにある重百新世紀商場では、どの店も一番目立つ所にエアコンを置いている。
重慶市江北区にあるウォルマートの責任者は、「最近は冷蔵庫、扇風機、エアコンの売り上げが大幅に伸びている。夏に入り、扇風機とエアコンは引き続き人気商品だ。エアコンの販売量だけで一日100台を超える」と話す。蘇寧易購のプラットフォームでは、奥克斯や海信科竜などの特価のエアコンや一部ブランドの冷蔵庫が早くも品切れとなり、100元ほどのスタンド式扇風機も人気商品だ。
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