中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地を9月14日に訪問した米紙「ロサンゼルス・タイムズ」北京支社の社長は、パンダの専門家・張和民さんに、「パンダは一日にどれほどの竹を食べるのか?」、「食べる竹にはどんな特徴があるのか?」など、たくさんの質問を投げかけていた。四川日報が報じた。
「ロサンゼルス・タイムズ」北京支社の社長のほか、NHKの記者はここ数日、四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地や中国ジャイアントパンダ保護研究センター、臥龍国家級自然保護区などを訪問し、パンダを観察したり、パンダの専門家に対する取材を進めている。
パンダだけしかないかわいさとは
今年6月に北京に異動してきた同社長は、「パンダは本当に魅力がある。8月末に第一回中国パンダ国際文化ウィークに参加して、パンダの魅力だけでなく、中国がパンダ文化をPRする決意を感じることができた」と話す。
そして、「読者には野生動物愛護に関心の高い人々が多い。今回四川省を訪問して、パンダのおっとりしたところやかわいさなど、その野生での生活状況や代表的な文化的要素を本当の意味で知ることができた。それら全てはとてもナチュラルなことで、読者にも伝えたい」とした。
パンダ文化のPRについて、NHKの記者も開口一番、「日本では、パンダと言うと、すぐに中国を連想し、そして、四川と言うと、パンダを連想する。日本人のパンダ好きは多くの人の想像を超えており、日本人にとっては、くまモンなど、人が作った文化的シンボルには決して真似できないパンダにしかない、特別なかわいさがある。文化クリエイティブグッズは、人が設定し作ったものであるのに対して、パンダは何の飾りがなくても、とてもかわいくて、特別なシグナルを発することができるため、とても流行している」と話した。
パンダ国立公園の構築加速を提案
外国人記者2人の目に、世界遺産の青城山や広大な森林が近くにある中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地は、今まで見た中で最も自然に近く、快適で、都市からの距離も最も程よいパンダ基地と感じたようだ。
今回、 2人が注目したポイントは、パンダの保護と科学研究だった。
同社長は、中国政府は現在、四川省、陝西省、甘粛省の三省が共同でジャイアントパンダ国立公園の構築を推進していることに着目し、「これは、パンダと共に生息する動植物にとってもとても重要だ」とし、「多元化された保護メカニズムと科学研究メカニズムを構築して、繁殖したパンダを野生に帰す活動における難関を突破し、1頭でも多くのパンダを野生に帰してほしい」とした。
今年7月に中国に赴任したNHKの記者は、「北京に来たばかりの時に見た報道で、近年、中国で生まれたパンダの赤ちゃんの数が記録を更新し続けているというのを見た。今回はその背後にある秘訣と原因を探しに来た」とし、「日本は、中国とパンダ科学研究協力協定を締結した初めての国。過去約20年の間に、両国は共に、たくさんの技術的難関を突破してきた。今後も、両国が共同でトキの保護を実施しているように、パンダにおける協力も一層強化させることを願っている」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月17日
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