騰訊(テンセント)の乗車QRコードによる北京市の公共交通機関利用が12日に試験的に始まり、通州、昌平、順義、密雲、大興、平谷など各区の約500路線のバス約5千台に乗車できるようになった。2017年7月にスタートしたテンセントの乗車QRコード事業は、これで北京市、上海市、広州市、深セン市の4つの一線都市をすべてカバーした。「経済参考報」が伝えた。
これから北京で路線バスに乗るときには、乗車カード「北京市政交通一■(上と下が上下に組み合わさった字)通」をかざすか、現金で乗車券を購入するほか、QRコードという新たな選択肢がある。「騰訊乗車コード」か「北京一■通」の微信(WeChat)ミニプログラムを利用してQRコードを読み取ればよく、従来の一■通と同じ割引サービスが受けられる。
騰訊乗車コードミニプログラムの登場で、交通機関の運営効率が向上し、北京市民と市外からの観光客はスムースな移動と便利な決済が可能になる。0.2秒という超スピード認証技術やワンクリックで「先に乗車、後で決済」が可能になるモバイル決済体験は、膨大な旅客フローがスムースな移動を求める北京の公共交通機関のニーズに十分に対応するものとなると業界ではみている。
北京市民は初めて騰訊乗車コードを利用するときに、微信ミニプログラムで「騰訊乗車コード」を検索し、北京市の乗車コードを開通させれば、「北京一■通電子カード」が自動的に微信のカードホルダーに組み込まれる。次回からは、微信メニューのチャット画面で「騰訊乗車コード」のミニプログラムを開くか、カードホルダーの「北京一■通電子カード」を呼び出せば、すぐに利用できる。
また「北京一■通微信ミニプログラム電子カード」でもQRコード乗車ができる。微信ミニプログラムで「北京一■通」を検索し、指示に従って電子カード機能を開通させれば、微信のコード読み取り乗車というスマート技術の便利さを自動的に気軽に利用できるようになる。
実際、北京では「スマート交通」が以前から注目を集めてきた。早くも第12次五ヶ年計画期間に、スマート交通建設は首都圏の交通の運営、管理、サービスの各方面に深く浸透し、交通のより精密な管理、より正確なサービスを力強く支えてきた。第13次五ヶ年計画期間に提起されたスマート交通建設は、こうした基礎の上に深化と発展を遂げた。
このたびの動きは騰訊と北京市政交通一■通有限公司とが提携し、国の「公共交通を優先、低炭素の交通移動」というグリーンスマート交通の呼びかけに積極的に対応したもので、スマート応用の側面から北京のスマート交通建設のウェイトを高めた。スマート交通分野の革新(イノベーション)を通じ、北京の大規模旅客フローという条件の下で騰訊の打ち出したQRコード乗車は、大勢のユーザーに便利な移動体験を提供し、移動の効率を極めて大きく向上させたといえる。
騰訊のQRコード乗車は昨年7月に開通し、現在では約100都市をカバーし、バス・ラピッド・トランジット(BRT、バス高速輸送システム)、公共交通、地下鉄、ロープウェー、フェリーなどさまざまなスマート交通のモバイル決済シーンに対応している。北京、上海、広州、深センなどの中心都市の交通網では、騰訊はまず広州、深セン、上海で事業を展開し、このたびは同公司と提携し、今や4大一線都市の交通網を全面的にカバーするようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年9月13日
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