ロシアは戦略演習「ボストーク2018」を11~17日実施した。中国軍の参加によって演習への注目は高まった。中露軍事協力の深化に、世界は両国関係の親密さを見た。人民日報海外版が伝えた。
■日増しに深まる軍事協力
「中露両国は過去10数年間、軍事協力を日増しに深めてきた。これは具体的には軍事演習の頻度の増加、規模の拡大、兵種の増加に見ることができる。中露合同軍事演習は数年置きから年に1回、さらに年に数回へと増え、1つの兵種から複数の兵種へと増えた。中露両国はすでに合同軍事演習を常態化している」と、中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所の姜毅研究員は指摘した。
確かに「ボストーク2018」は中露間の様々な軍事協力の1つに過ぎない。つい先月、中露は上海協力機構がロシア・チェリャビンスクで実施した対テロ合同軍事演習「平和の使命2018」に共同参加したばかりだ。中露はここ数年、常態化した中露合同軍事演習「海上連合」及び中露指導部合同ミサイル迎撃コンピュータ演習「空と宇宙の安全」などを続けている。
米誌「ナショナル・インタレスト」は先日の記事で「過去において露中の軍事活動は大部分が象徴的、典型的なものだったが、ここ数年は交流を活発化させているようだ」と指摘した。
今や「ボストーク2018」は中国軍が外国に派遣した過去最大規模の演習であるうえ、演習課題も従来の合同対テロから組織合同防御・反撃という伝統的安全保障の課題へと拡大した。これまでの「平和の使命」演習と比べると、今回の戦略演習はさらにレベルが高く、規模が大きく、要素が整い、合同性が強まっている。
■深まる関係と友情
「ボストーク2018」での軍事協力に、世界は中露両国の友情の深まりを目にした。米ニューズウィーク電子版は「今回の軍事演習はロシアの軍事力を示すというよりも、日増しに緊密化する露中関係を示したといった方がいい」とのアナリストの見解を報じた。
米シラキュース大学で米露の政治関係を専門とするブライアン・テイラー氏は「ロシアは毎年この時期に大規模な軍事演習を行う。より注目されるのは、今回中国が初めて参加したことだ。これには象徴的意味があり、両国関係の深まりを反映している」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月17日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn