大型で強い台風22号(マンクット)は広東省や広西壮(チワン)族自治区、海南省に深刻な被害をもたらし、17日午後6時の時点で、被災者の数は155万人に達したほか、死者が4人、行方不明者が1人となっている。また、家屋700棟が倒壊、または大きな損壊被害を受けている。中国の応急管理当局が18日の取材に対して明らかにした。新華社が報じた。
台風22号は既に勢力を弱めて熱帯低気圧になっているものの、災害をもたらし得る暴風雨は続いている。
中国国家水害・干ばつ対策総指揮が17日に発表した水文・気象予報によると、低気圧が東から西へと移動している影響を受け、17日から19日にかけて、中国の西北東部、西南東北部、華北南部、黄淮、江淮東部、湖北西部では、大雨になるとみられている。またなかでも四川省東北部、陝西省南部、山西省南部、山東省中西部では、雨量が50-80ミリに達すると予想されている。
被災者は積極的な姿勢保つ
「台風22号」が過ぎ去り、多くの地にその「爪痕」が残っているものの、被災者は決して落胆することはなく、その苦難の中から楽しみを見出そうとする積極的な姿勢が、対照的なコントラストを見せている。各地ではたくさんの木々が風になぎ倒されたものの、こうした「森林」を乗り越え、潜り抜け、普段と変わらず出勤し、暮らす人々の姿が数多く見られた。
着々と進む復旧作業
「台風22号」が過ぎ去り、広東省への影響が小さくなるにつれ、同省や海南省の各鉄道も運行が再開され、瓊州海峡の船便運行も再開された。広東省は、救援・復旧作業を既に展開しているほか、広州市においても各当局が災害救助作業を進めている。冠水した道路や車庫などの水が少しずつ引くにつれて、路上に倒れている木や枝などの撤去作業も始まっている。また、芳村茶葉城や黄沙水産市場でも、営業再開に向けて、各店舗が作業を進めている。
香港特別行政区政府は連日、各当局の職員1万5000人を動員して、復旧作業を進めている。香港地区の陸海空の交通機関の運行は17日から段階的に再開しており、道路は600区間において倒木や損壊、その他の障害物の影響で通行が規制されており、各区間で復旧作業が始まっている。
澳門(マカオ)地区でも、政府当局や各界の人々が迅速に復旧作業を展開し、18日の時点でほぼ普段通りの生活に戻っているほか、各種被災関連の作業も秩序立てて進められている。
(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月20日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn