第10回中日高級事務レベル海洋協議が17、18両日に浙江省嘉興市烏鎮で開催された。新華社が伝えた。
中国側から外交部(外務省)、中央外事活動委員会弁公室、国防部(国防省)、公安部(公安省)、自然資源部(自然資源省)、生態環境部(生態環境省)、交通運輸部(交通運輸省)、農業農村部(農業農村省)、国家能源局、中国地質調査局、中国海警局、中国科学院、日本側から外務省、内閣府、水産庁、資源エネルギー庁、海上保安庁、環境省、文部科学省、防衛省が参加した。
双方は全体会議、「海洋政策及び海洋法」「海上防衛」「海上法執行及び海上安全」「海洋経済」の4つのワーキンググループの会議を行い、東中国海に関する問題について意見交換し、海洋協力のあり方について議論した。
(1)双方は、今年の中日平和友好条約締結40周年を契機に、東中国海を「平和・協力・友好の海」にするとの両国首脳の合意に基づき、海洋分野の実務協力を推進することで一致した。
(2)双方は、防衛当局間の海空連絡メカニズムが今年6月に正式に運用を開始したことを歓迎し、同メカニズムの下でのホットラインの早期開設について意見交換した。双方は、両国の防衛交流の前向きな発展基調を歓迎し、防衛交流の推進及び強化について意見交換した。
(3)双方は、海洋の科学的調査に関して相互事前通報の枠組の遵守を確認するとともに、関連事項について意思疎通を継続する考えを示した。
(4)双方は、今年10月の安倍首相の訪中時に「中日海上捜索・救助(SAR)協定」に署名したことを契機に、海上捜索救助協力を引き続き推進することで合意した。中国海上捜索救助センターと日本海上保安庁は、SAR協定発効後の連絡手段を確認し、情報交換・合同訓練等の促進を確認した。双方は、中国海上捜索救助センターと日本海上保安庁が引き続き円滑で効率的な海上捜索救助協力を実施することで合意するとともに、今後の両機関の協力推進について意見交換した。
(5)双方は、中国海警局と日本海上保安庁が二国間及び多国間の分野における協力と交流を一層強化することで一致した。
(6)双方は、今後更なる対話と意思疎通を通じて、漁業協力を強化し、漁業の安定的で健全な発展を促進することを確認した。
(7)双方は、中日海洋ごみ協力専門家対話プラットフォームの第2回会合及び第2回中日海洋ごみシンポジウムを来年日本で開催し、海洋ごみ共同調査を中国で実施し、この分野の協力・交流を強化することで一致した。双方は、二国間及び多国間の枠組で、海洋ごみ対策の実務協力を積極的に推進することで一致した。
(8)双方は、海洋地質科学分野の協力・研究について意見交換し、意思疎通を強化することで一致した。
(9)双方は、北極政策について有意義な意見交換をし、北極問題について意思疎通を強化し、実務協力を推進することで合意した。
(10)双方は、両国の海洋関連シンクタンク間で行われている協力と対話を歓迎し、両国の海洋協力を更に推進するため、政府とシンクタンクとの協力関係を構築し、関係分野の交流を促進することで一致した。
(11)双方は、東中国海に関する「2008年合意」の堅持を確認し、意思疎通と交流を更に強化することで一致した。
(12)双方は、第11回中日高級事務レベル海洋協議を来年前半に日本で開催することで大筋合意した。
(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月19日
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