ポーランド・カトヴィツェで開かれていた国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)が現地時間15日、閉幕した。予定より1日遅れの閉幕となったが、「パリ協定」実施指針を採択し、包括的でバランスの取れた有力な成果を挙げた。これはパリ協定の各要求を今後全面的に実行するうえで助けとなる。中国代表団はCOP24に積極的、建設的に参加し、その成功に重要な貢献をし、国際社会から高く評価された。
■多国間主義を堅持し、国際社会の自信を支えた
COP24の主要目標はパリ協定実施指針をめぐる交渉の妥結だった。今回採択された実施指針は、自主的貢献指針の制定、透明性枠組の設計、2020年以降の地球温暖化の緩和、地球温暖化への適応、資金関連情報の報告、2025年以降の気候変動対策資金設立の新目標に関するプロセス、技術開発・供与の進展状況の評価、2023年の世界の実施状況検証などが含まれる。
中国代表団によると、COP24を通じて参加各国は自主的貢献、緩和、適応、資金、技術、能力開発、透明性、世界の実施状況検証などに関するパリ協定の制度、ルールについて基本的な共通認識を形成するとともに、今後のパリ協定の実行、世界の気候変動対策行動の強化について取り決めを強化した。
中国気候変動交渉代表団団長、中国気候変動問題特別代表の解振華氏は「COP24の成果は多国間主義を堅持し、パリ協定を実行し、気候変動対策行動を強化するとの積極的なメッセージを伝えた。COP24の成功は多国間主義の勝利を示し、多国間枠組が有効であることを示している。COP24の成果はエコ・低炭素へのモデル転換という世界の大勢が不可逆であることをはっきりと示し、気候変動対策協力への国際社会の自信を支え、世界の気候変動対策協力を推進する各国の政治的意志を強化した」と指摘した。
■積極的に調停・意思疎通し、COP24のプロセスを後押し
COP24で中国は「G77プラス中国」「『BASIC』4カ国」「立場の近い途上国」内で意思疎通と調整を強化した。特にEUや米国など「アンブレラグループ」及び他のいくつかの国々に働きかけを行った。中国側の調停と意思疎通はCOP24の無事完了に重要な役割を果し、参加各国から認められた。
ポーランドのコヴァルチック環境相は「全世界はCOP24での中国のリーダーシップに注目した。中国はCOP24で重要な建設的役割を果した」と指摘した。
「G77プラス中国」議長国エジプトのファード環境相は「中国はCOP24で数多くの途上国と調整や協力を行い、立場について意思を疎通し、良好な連動を保った。中国自身の省エネ・排出削減・エコ発展の道筋も排出削減への途上国の自信を強めた」と指摘した。
■排出削減で目覚ましい成果、グリーン発展を先導
COP24で中国政府代表団は会場に「中国コーナー」を設け、二国間協議を25回行い、低炭素発展、炭素市場、南南協力、気候投融資などのテーマを取り上げ、中国の気候変動対策とグリーン低炭素発展推進の政策、行動と成果を全面的に紹介し、世界のエコ文明建設と人類運命共同体の構築を積極的に推進する責任ある大国としてのイメージを示した。
中国の李干傑生態環境部長(環境相)はCOP24出席時「中国はすでにクリーンエネルギーの最大の利用大国となり、風力発電、太陽光発電の設備規模と建設中の原子力発電の規模で世界一、クリーンエネルギー投資で9年連続世界一、二酸化炭素排出の累計削減量でも世界一であり、第13次五カ年計画の炭素強度規制目標と2030年国家自主的貢献目標の達成のために堅固な基礎を固めるとともに、世界の気候変動対策にも重大な貢献をした」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月17日
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