中国の無人探査機「嫦娥4号」の月探査データの米航空宇宙局(NASA)への提供について、外交部(外務省)の華春瑩報道官は15日の定例記者会見で「科学技術協力を実施する際、世界各国は共に全人類の発展と進歩を後押しする理念に基づき、オープンで協力的・包摂的な姿勢を堅持すべきだ」と述べた。
【記者】中国側の月探査機「嫦娥4号」の打ち上げ前に、NASAは自らの科学研究用に嫦娥4号の着陸地点・時間の情報を伝えるよう求め、中国側も協力した。だが米側は以前、中国の月探査プロジェクトに技術的障害を設けたうえ、中国人専門家への訪米ビザ発給を繰り返し拒否し、両国の宇宙専門家による正常な学術交流を妨げたことがある。これについてコメントは。
【華報道官】中国工程院(中国工学アカデミー)院士、中国月探査プロジェクト・チーフエンジニアの呉偉仁氏がこのほど中国中央テレビ局(CCTV)のインタビューで米側が中国側に協力を求めた件について語ったことに私は注意を払っている。呉氏が「中国側は本来米側に情報を伝えないことも選択できるが、中国は大国であり、大国としての姿勢と度量が必要だ」と述べた。
呉氏のこの発言は中国の宇宙関係者と科学研究者の自信とオープンな姿勢を体現し、自信ある開かれた大国としての中国の度量と風格も体現していると思う。
科学技術の進歩は本来、全人類の平和と共同進歩に貢献するものであるべきだ。中国側は科学技術協力を実施する際、世界各国は共に全人類の発展と進歩を後押しする理念に基づき、オープンで協力的・包摂的な姿勢を堅持すべきだと考えている。中国側は引き続きこうした精神に基づき、米国を含む世界各国と宇宙探査について交流と協力を実施し、人類が宇宙の神秘を探り、宇宙を平和利用するために新たな貢献をさらに多くしたいと考えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月16日
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