嫦娥4号生物科学普及試験ペイロードプロジェクトチームが15日に発表した情報によると、月探査機「嫦娥4号」と共に月の裏側に着陸した生物科学普及試験ペイロードにある綿花の種が発芽に成功した。新華社が伝えた。
重慶大学が牽引役を務める嫦娥4号生物科学普及試験ペイロードには、綿花、アブラナ、じゃがいも、シロイヌナズナ、酵母、ショウジョウバエの6種の生物が含まれ、いずれも密封された生物科学普及試験ペイロードボックス内に入っている。生物科学普及試験ペイロードが伝送した写真によると、綿花は発芽に成功した。試験終了まで伝送されたデータから、その他の生物の成長状況は確認できなかった。
生物科学普及試験ペイロードボックスは特殊なアルミ合金製で、直径173ミリ、高さ198.3ミリ。内部には6種の生物のほか、18ミリリットルの水、土壌、空気、気温調節装置、生物の成長状況を記録する2台のカメラがある。総重量は2.608キロ。生物の成長空間は1リットル前後。
生物科学普及試験ペイロードが嫦娥4号と共に月に上陸した初日(1月3日)に電源がオンになった。その後は地上制御センターから放水の指示を受け、植物の種子とショウジョウバエの卵が3カ月近くの休眠状態を解除し、生物月面における生育モードに切り替わった。
生物科学普及試験ペイロードは軌道上での稼働状態が良好で、稼働時間は累計212.75時間にのぼり、170枚以上の写真を伝送した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月16日
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