ネット有名人は年収100万元?儲かっているのはわずか2割だけの調査結果 (2)

人民網日本語版 2019年04月08日16:18

四川省成都に住む「90後(1990年代生まれ)」の李井さんは、妊娠5ヶ月の時、某コンテンツ・プラットフォーム上で、ベビー・マタニティ関連の科学普及に関する文章を書いた。それがMCM企業の眼に止まったことから、彼女はMCM企業と契約する芸能人となった。

「私はもともと、放送メディアのキャスターに関する勉強をしていた。小さい頃から、キャスターになることが夢だった」と話す李さんは、2018年11月、微博(ウェイボー)上でショート動画コンテンツを制作し始めた。専門業者による編集を経て、半年の間に、李さんの微博のフォロワー数は20万前後まで増えた。

この仕事を始めた理由について、李さんは、「ショート動画のコンテンツ制作は、時間的に融通が利き、質の高いコンテンツに集中することができる。また、例えばベビー・マタニティ関係など、ショート動画の細分化された多くの分野は、まだまだブルー・オーシャン(まだ競争のない未開拓市場)の状態だ」と説明した。

ショート動画で稼げるのかという点について、李さんは、「ショート動画ブロガーは、主に、広告と商品販売という2つのルートで収入を得ている。具体的な金額は提示できないが、世間でささやかれているほどは儲からない」と話した。

〇市場調査:儲かっているネット有名人はトップ20%のみ

通信事業者・聯通(チャイナ・ユニコム)やIT専門研究・分析会社の易観が発表した「2017年ショート動画MCN業界発展白書」によると、2017年、中国のインターネットにおけるコンテンツMCM企業の数は2300社に達し、2018年には4500社にまで増える見込み。このうちショート動画を取り扱うMCM企業は、全体の73%を占め、2018年、ショート動画関連MCM企業数は3300社に上ると予想されている。

あるショート動画関連MCM企業は、「企業内部のネット有名人インキュベーション体制によって、わずか1ヶ月でネット有名人を誕生させることができる。ただ、ネット有名人が淘汰される状況もかなり熾烈で、全員がお金を稼げるわけではなく、実際に儲かっている有名人は、トップの10~20%に過ぎない」と明かした。

一方、ショート動画の愛好者の一人である敬漢卿さんは、とても楽観的だ。彼は、「ショート動画には、将来発掘可能な大きな可能性が残されている。インターネット技術がさらに発展し、5G技術が普及するにつれて、表現スタイルもいっそう多様化するだろう。時代は刻々と変わり、考え方もそれに伴い変化する。だが、優れた品質のコンテンツを作ることが最も大事なことは変わらない」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年4月8日

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