新たな石油製品価格調整の「窓口」が6月11日午後12時に開く予定で、多くの機関が今回は石油価格が大幅に値下げされるだろうと予想する。中国新聞網が伝えた。
大口商品の情報ポータルサイト・卓創資訊の試算によると、7日に市場が終了した時点で、参考となる原油変化率はマイナス8.32%となっており、対応するディーゼルオイルの価格は1トンあたり410元(1元は約15.7円)値下がりするという。別のサイトの隆衆資訊の予想では、ディーゼルオイルは同約420元値下がりし、1リットルあたり0.31元から0.36元の値下がりになるという。
今回の調整周期には、国際市場の原油価格が下落し続けてきた。隆衆資訊の李彦・石油製品アナリストは、「グローバル貿易のリスクが引き起こす懸念ムードが拡大を続けたこと、米国に原油備蓄が過去約2年間で最高の水準に達したこと、米国の原油生産量が高止まりしていること、ロシアが減産を続けるかどうかはっきりしないことなどが、影響を与えた主な要因だ」と説明する。
2019年になってから、中国では石油製品価格の調整が11回行われ、値上げが8回、値下げが2回、据え置きが1回だった。ガソリンは累計で1トンあたり850元値上がりし、ディーゼルオイルは同835元値上がりした。
卓創資訊の臧文剛アナリストは、「今回の石油製品価格調整は年初以来最大の値下げ幅を記録するかもしれない。大幅値下げが実現すれば、中国国内のほとんどの地域で92号ガソリンの小売価格が『6元時代』に返ることになる」と述べる。
現在、国内の大半の地域で92号ガソリン小売価格は1リットル7元を上回り、北京の中石油と中石化のガソリンスタンドでは同7.13元、上海では同7.09元となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月11日