「三体」が日本で人気!発売1週間で10刷 小島秀夫ら有名人がこぞって推薦

人民網日本語版 2019年07月12日15:39

「『千と千尋の神隠し』中国語版は日本語版より18年遅れて公開され、『三体』の日本語版は中国語オリジナル版より11年遅れで出版された。このような10年以上の『凍結』時間は、今後短くなっていくだろう」、これは劉慈欣氏の小説「三体」を読んだある日本のネットユーザーが寄せたコメントだ。中国新聞網が伝えた。

中国人SF作家である劉慈欣氏の有名なSF小説「三体」の日本語版が7月4日、正式に発売され、それから1週間もたたないうちに「三体」ブームが起こっている。

「三体」の日本語版は光吉さくら氏、ワン・チャイ氏、大森望氏が翻訳し、日本最大のSF作品出版社である早川書房から出版された。価格は2052円(約130元)。

価格が高いように思えるが、4日の発売当日、「三体」は日本のアマゾンの文芸作品ジャンルで売れ筋ランキング1位になり、発売の翌日には、翻訳者の大森望氏がソーシャルメディアで3回目の増刷を明らかにした。

8日、早川書房営業部は、「三体」を大幅増刷し、6-8回目の増刷も始めることを発表し、「『うちの書店ではSFは売れない』と心配している書店も安心してほしい。(三体ブームは)SF好きな読者以外の層にも拡散しつつある!」とした。

多くの日本の書店は「三体」を人目を引く位置に置いており、さらには書架に置いた見本まで売り切れてしまった書店もある。7月10日、大森氏は、「『三体』の第1刷の印刷部数は1万部で、現在、第2刷から第10刷の増刷分7万6千部も相次いで各地の書店に出荷され始めている」と語った。

また多くの日本の著名人も全力で「三体」を推薦している。日本の著名なゲームデザイナーの小島秀夫氏は「三体」のファンで、読み終わった後、「劉慈欣の『三体』を一気に読み終えた。これほど壮大な本格的SF作品は久しぶりだ。題材はどれも我々の世代が接することのできるものだが、その歴史背景や科学的知識、文学的意義は唯一無二のSF文学作品だ。『神狩』や『Childhood‘End』、『果てしなき流れの果てに』を思い起こさせた。劉慈欣と私は同い年だ」と感慨をもらした。

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