ゴミ分別では上海の人より上を行くクレヨンしんちゃんやコナン (2)

人民網日本語版 2019年07月19日09:25

しかし、現時点で見たことのある最もクールで強烈な「ゴミ分別教育動画」は「名探偵コナン」だ。「ゴミ分別ルールを守らない女性が夜中にこっそりゴミを捨てに行った時に、ゴミの出し方に厳しい男性に街頭で殺された」からだ。

殺人まではいかずとも、ゴミの捨て方を間違えた結果、罰金など刑事罰に処されるとか、隣人から「嫌われ、教育される」といったことはよくある。米国では、物をみだりに捨てると軽犯罪となり、深刻な場合は拘置されることもある。連座制を実施しているドイツでは、ゴミをみだりに捨てたことが分かると、地元の環境警察から警告を受ける。二度目になるとコミュニティー全体のゴミ処理費が高くなり、コミュニティーの管理者や住民自らがしらみつぶしに「悪事の張本人」を調べ上げることになる。コミュニティー内の監視というプレッシャーがあるため、やる気を出して分別せざるを得ない。

大阪市の小学校では「環境」の授業を設け、生徒たちは4年生になるとゴミ焼却場に社会科見学に行く。そのため舞洲ゴミ処理場はまるで対外開放されている科学技術館のようだ。生徒たちは透明な密閉式ガラス窓からゴミ処理の過程を見ることができ、さらに見学用経路に沿って音楽や展示、漫画、ゲームなどの形式で環境保護知識の普及教育を受ける。さらには一部のゴミ処理装置を実際に操作することまで体験できる。直径6メートルのロボットアームを操作して、10トン近いゴミを持ち上げるのだ。

ゴミ収集処理と知識普及の重責を担う舞洲ゴミ処理場は、ゴミ燃焼による熱を利用して2万1990kWの電力を発電でき、ゴミ処理場で必要とする電力を賄っているほか、毎年6億円の収入を上げている。

日本の東京の大型ゴミ処理場の近くには運動場が建設されていることが多く、ゴミを燃やして発電した余熱を運動場の浴室やプールに使用して、ゴミ回収・処理後に人や環境にプラスの影響があることを人々に伝えている。

ゴミ分別はすでに政府・地方自治体とゴミとの単独対決ではなくなっている。ベルギーの首都ブリュッセルでは、人数が12人以上集まれば、環境衛生局の出張グループ講義を予約し、関連知識を説明してもらえる。ドイツの一部の大学ではゴミ処理関連の専攻やカリキュラムも設けられている。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング