湖南省科学技術庁が5日発表した情報によると、湖南省科学技術革新計画が資金援助し、西蔵(チベット)自治区山南市農業技術普及センター、湖南省農業科学院などの部門が共同で取り組む「ハダカムギ増産科学技術革新プロジェクト」において、このほど山南市乃東区昌珠鎮克麦村の模範畑のハダカムギが実地の生産量測定・検収をクリアした。プロジェクトは初めて土壌粉砕深耕栽培技術をハダカムギの栽培に導入し、経済生産量を通常栽培より1ムー(1ムーは約0.06ヘクタール)あたり63.6キロ増やした(20.03%増)。市場買い入れ価格に換算すると、1ムーあたりの収入を200元以上(1元は約15円)増やすことができる。科技日報が伝えた。
ハダカムギは西蔵(チベット)自治区の最大の食糧作物で、現地の食糧作付面積の77%を占める。その増産の支援は、湖南省の科学技術によるチベット支援の重要な任務だ。湖南省は現地で土壌粉砕深耕栽培技術を導入した。これは人力、家畜、トラクターに続く第4の農耕新技術だという。土壌を非常に深く耕やし、粉砕してやわらかくすることで作物の増産を促す原理を利用しており、土層を乱さず、全層にわたって耕作を行い、水の節約と肥料の利用率向上といったメリットがある。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月6日