排水作業に駆け回る消防隊員、肉まん12個を一気食い (2)

人民網日本語版 2019年08月12日15:39

動画の撮影者は、「ただ記録に残したいと思った。このようなシーンは、『日常茶飯事』だ」

この動画を撮影した太倉市城西専任消防隊報告員の張輝さんは、「10日午後8時前に撮影した。その時、私の所属する隊と吉候牛培さんの隊は別々に行動し、それぞれが排水作業を進めていた」と話した。

張さんは包子を届ける途中で、無線を通じて「隊員の皆さん、包子を持ってきました」と呼び掛けたところ、無線の向こうから歓声が沸き上がるのが聞こえたという。

災害時緊急作業中の吉候牛培さんと同僚

排水作業の現場で、誰かが「包子が届いたぞ!」と叫んだ。すると、とっくにお腹がペコペコだった消防隊員がどっと押し寄せ、包子を抱えるようにして食べ始めた。「この日の排水作業は非常にきつく、隊員たちは疲れ切っていた。皆は、包子を手に取るとすぐにむさぼるように食べた。地面の上に座り込んで食べる隊員や、消防車にもたれかかって食べる隊員もいた」と張さん。その時、19歳の吉候牛培さんは、包子を手に持ち、歩道の上に座り、食べ始めた。振り向いた張さんがその様子を目撃し、スマホで撮影した。動画の撮影時、吉侯牛培さんはちょうど11個目の包子を食べているところで、最終的には計12個の包子を食べた。

張さんは、「動画を撮った時は、面白いので記録に残そうと軽い気持ちだった。こんなに大きな反響があるとは、全く予想外だった」と話す。消防隊員にとって、このように歩道に座って包子を頬張る光景は本当によくあることだ。いったん任務で出動すると、十数時間続けて作業に没頭しなければならない時もある。素早く空腹を満たすことは、彼らにとって日常茶飯事なのだ。「時には、夜半に消火活動が終わることもある。そんな時、我々消防隊員は疲れと空腹が極限に達しており、地べたに座って食べ物や飲み物を摂る時も多い。あれこれ気にしていられない」と張さんは話した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年8月12日

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