中国人はどんなナイトライフを送っている? (2)

人民網日本語版 2019年08月22日10:53

▽四川省成都市:ライブハウスがナイトライフに花を添える

週末の成都の夜には、小規模なコンサートに200人近い人が集まり、会場はほぼ満員になる。コンサート会場はライブハウスと呼ばれる「生の音楽が聴ける場所」で、チケット代は数十元(1元は約15.1円)から100元前後と安い。コンサートだけでなく、演劇やマジックのパフォーマンスもよく上演され、映画上映会も不定期に開催され、ほぼ毎晩、何かイベントをやっている。

成都の夜は昼間よりも華やかだ。錦里古街を訪れる観光客は、昼より夜の方が多く、午後10時になっても、錦里結義楼のステージは空席がないほど盛況で、川劇の変面が上演される。変面は成都を訪れた観光客にとっては外せない演目だ。

川劇の役者・雷偉さんは毎日ここで変面のステージを7回こなし、変面は今や観客が最も期待する舞台のクライマックスとなっている。2014年に雷さんは川劇の舞台に出演する機会がなく、やむなくタクシーの運転手に転職し、当時の月収は2千元ほどしかなかったとは、今では想像もできない。

雷さんは15年に錦里結義楼の舞台に返り咲き、月収は1万元を超えた。

夜の帳が下りた午後7時、狭い路地にある書店で歴史を学ぶ講座が始まり、9時を過ぎて終了した。

この書店は昨年オープンしたばかりで、毎日夜になると無料の講座を開く。18年にオープンして講座を始めた当初、一回の参加者は40人ほどだった。それが今年になると、最も人気がある講座には180人集まったという。66元か99元を出して講座の講師が推薦する本を買えば、講座に2-4回参加できるという。

「阿里巴巴(アリババ)『ナイトタイムエコノミー』報告」によれば、外食、ショッピング、映画など夜間消費の成長ペースが速く、夜間消費は深夜ビジネスの活力もかき立てる。一線都市・二線都市の口コミ人気店の83%が午後11-12時に営業し、60%以上が12時を過ぎても引き続き営業するという。

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