日本語タイルが大げさなのはなぜ?
日本で放送された中国ドラマのタイトルをまとめてみると、長いだけでなく、とても大げさであることにも気づく。よく使われているフレーズには、「逆襲」、「宿命」、「誓い」、「束縛」、「争い」、「運命」などがある。また、ポスターのデザインもとても誇張されており、目立つ色を使い、コントラストを強調し、字体も大きく、強烈なインパクトを感じさせる。
これほど大げさになるのは、日本人は「中二病」だからと思っている人も多い。しかし実際には、日本の映画・ドラマ界でよく使われる手法だからという部分が大きい。
「日本には長い歴史を誇る劇場文化があり、昔、小規模な劇場では客を呼び込むために、非常に大げさなタイトルにしたり、大げさな宣伝ちらしを作って配ったりしていた。大きな字や強烈なインパクトのタイトルやデザインにすることで、最大限観客の目を引こうとしたのだ。そして、作品のセールスポイント全てを一枚のポスターに書き込んでいた。やがてこうした劇場関連の仕事をしていた人が映画やドラマの製作に関わるようになり、映画やドラマにそのような宣伝手法を持ち込み、日本独特の映画・ドラマのタイトル付けや宣伝素材の製作手法が出来上がっていった」との分析もある。
もちろん、中国の古典小説の大作「水滸伝」や「三国志演義」などを原作としたドラマのタイトルは、中国語の原題をそのまま使っている。日本にもこうした作品のファンがたくさんいるため、日本語に翻訳せずに、そのままのタイトルを日本の漢字を使って表記しているのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年8月23日