報告:中国のインターネット普及率6割超

5億4100万人が今も非ネットユーザー

人民網日本語版 2019年08月30日16:55

中国インターネット情報センター(CNNIC)は北京で30日、第44回「中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。報告によると、2019年6月の時点で、中国のネットユーザー数は8億5400万人に、インターネットの普及率は61.2%に、それぞれ達した。しかし、5億4100万人は、まだインターネットを利用していない。ネット利用技術の欠如と教育水準の低さが、非ネットユーザーがインターネットを使っていない主な原因となっている。中国新聞網が伝えた。

統計データによると、2019年6月末の時点で、中国におけるインターネット利用者数は8億5400万人と、2018年末比で2598万人増加した。インターネット普及率は61.2%と、2018年比で1.6ポイント上昇した。

このほか、中国のモバイル・インターネット利用者数は、2018年末比2984万人増の8億4700万人に達した。ネットユーザー全体のうち、モバイル・インターネット利用者が占める割合は99.1%と、2018年末比で0.5ポイント上昇した。

年齢層別にみると、2019年6月の時点で、10-39歳のネットユーザーは全体の65.1%を占め、このうち20-29歳のネットユーザーが最も多く24.6%、40-49歳は2018年末時点の15.6%から17.3%まで上昇した。50歳以上のネットユーザーは、2018年末時点の12.5%から13.6%に上昇、インターネットが中・高齢者層に浸透し続けている状況が見て取れる。

だが、データから、2019年6月の時点で、中国における非インターネットユーザーが5億4100万人いることも明らかになった。このうち都市部の非インターネットユーザーは37.2%、農村部の非インターネットユーザーは62.8%をそれぞれ占めており、非インターネットユーザーは農村地区に集中していることが分かった。

報告の分析によると、ネット利用技術が欠如していることと、教育水準が低いことが、非ネットユーザーがインターネットを使っていない主な原因となっている。

また、報告には、インターネットユーザーのネット接続時間に関するデータも盛り込まれている。データによると、2019年上半期、中国のインターネットユーザーの1人あたりの週平均ネット接続時間は27.9時間で、2018年末比で0.3時間増加した。

接続時間の面では、モバイル・インターネットユーザーが日常的に使用している各種アプリのうち、インスタントメッセージ関連アプリを使用する時間が最も長く、14.5%を占めた。第2位から第6位のアプリは、「ネット動画」(13.4%)、「ショート動画」(11.5%)、「ネット音楽」(10.7%)、「ネット文学」(9.0%)、「ネットオーディオ」(8.8%)だった。

このほか、2019年6月の時点で、中国におけるオンラインショッピングユーザーは6億3900万人で、2018年末比2871万人増となり、ネットユーザー総数の74.8%を占めている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年8月30日

  

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