新中国成立70周年

中国人が「フードデリバリー」を好む理由は? (2)

ネットフードデリバリー利用者数4億2100万人に

人民網日本語版 2019年09月24日13:57

〇昼間、夕方、夜間、いつでも食べている

フードデリバリーの種類が日ごとに増え、配送がますますスピーディになり、飲食店が自主的に営業時間を延長しているなど、さまざまな要因による共同作用の影響をうけ、フードデリバリーの消費時間は、昼と夕方のピークから、全時間帯に拡大し、夜間消費(午後6時から翌日午前6時)の注文件数が目に見えて増加している。2019年上半期、美団フードデリバリーの夜間消費は、終日全体の35.7%を占めた。

夜更かし好きな人々が好んで食べるのは、ファストフード・シャオチー、西洋料理、海鮮・BBQの人気が高く、特に、西洋料理が夜間消費に占める割合はかなり高い。だが、午後8時を過ぎると、西洋料理の割合は急速に低下する。海鮮・BBQが夜間消費に占める割合はやや上昇する。

興味深いことに、午後8時までは洋風だが、8時以降は「素の自分」に戻るという訳だ。

2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォーム上でのユーザーの海鮮・BBQ注文数は1億5千万件に達した。海鮮消費は、ザリガニ、ハマグリ、牡蠣が中心で、BBQ消費は、羊肉串、スパイシー・チキンウイングス、骨付きチキンに集中している。

2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォームでのザリガニ注文件数は2千万件を上回った。1回の注文でザリガニが平均で15匹が売れると計算した場合、この時期、3億匹のザリガニが売れたことになる。

2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォームにおける食品類別の消費時間帯分布

統計データによると、2019年上半期、フードデリバリー注文を利用者の年齢層別にみると、20歳から34歳が最多で全体の86.3%を占めた。「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」の消費者がフードデリバリーを利用する頻度は、明らかに「60後(1960年代生まれ)」や「70後(1970年代生まれ)」を上回っている。

都市の種類別では、一線・二線都市は、フードデリバリーの主な消費市場だが、三線都市以下も新たな成長ポイントとなった。2019年上半期の新規増加ユーザーは三線都市以下の占める割合が44.2%に達した。

また、2019年上半期、美団プラットフォームでの注文比率は、東部54.6%、中部17.3%、西部19.7%、東北地区8.4%で、2018年のこれら各地区の全国GDP総量に占める割合とほぼ一致した。

〇大きなプレッシャーに晒されている「マクドナルド」

中国フードデリバリー業の急成長によって、ファストフード業界関係者は、ケンタッキーやマクドナルドが大きなプレッシャーを受けているとみている。

これらの欧米の大手ファストフードブランドが中国で大成功を収めたことについて、リヨン証券アナリストのNathan Snyder氏は、「彼らの成功は、その配送能力によるところが大きかった。しかし国内フードデリバリー業が急成長を遂げた現在は、彼らの優位性はもはや存在しない」と指摘した。

実際のところ、多くの消費者は、マクドナルドやケンタッキーのデリバリー注文をすでに止めている。

これらの新興フードデリバリーサービスは、ケンタッキーやマクドナルドにとってどれほどの脅威になるのか、まだ明らかにはなっていないが、二大ファストフードブランドは、すでにフードデリバリー企業との提携をスタートしている。ケンタッキー、ピザハット、マクドナルドは、この1年の間に、百度と美団のフードデリバリープラットフォームに参入した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月24日

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