三亜が「プチウエディング」の推進に力 海南省

人民網日本語版 2019年10月31日09:55

資料写真

プロセスが煩雑な上、かかる費用も巨額な一般的な結婚式に一部の若者が及び腰になっている中、シンプルでオシャレ、そして個性的な「プチウエディング」の人気が高まりつつある。海南省三亜市と関連業界の団体や企業は29日、共同で「幸福な三亜·プチウエディング産業聯盟」を発足させた。「プチウエディング」を通して、中国の特色ある文化を反映しながらも、世界のマリッジ文化にも通じるウエディングツーリズムブランドを構築したい考えだ。中国新聞社が報じた。

「プチウエディング」とは、参加者が少なく、儀式なども非常にシンプルであるものの、個性的でオシャレな小規模な結婚式のことを指す。北京婚道婚嫁産業研究院の史康寧院長は、「現在、中国国内の結婚の主力は『95後(1995年から1999年生まれ)』。あと1ヶ月もすれば、『00後(2000年代生まれ)』も結婚適齢期を迎える。彼らの世代は個性を非常に重視し、『プチウエディング』の前途は非常に明るい。他の人とは違っていて、個性的で小規模に、地元以外の場所で結婚式を挙げるというのが、今の若者の間ではトレンドで、自分たちの好きな観光地でウエディングフォトを撮り、結婚式を挙げ、ハネムーンもそこで過ごし、時には親たちもそこに連れていくというのが今後のウエディングのトレンドとなりそうだ」と分析する。

三亜市は中国で唯一の熱帯ビーチ都市で、1980年代ごろから中国人だけでなく、日本人や韓国人にも人気のハネムーン先になっている。同市の呉海峰副市長によると、2018年、同市でウエディングフォトを撮影したカップルは50万組以上で、高級ホテル60軒がウエディング業務を専門に扱う部門を設けている。また、ウエディング企画会社が30社あり、関連の仕事に就いている人の数は1万人以上、ウエディングツーリズム市場は100億元(1元は約15.4円)以上の規模になっている。

呉副市長は、「『プチウエディング』が、これまで有名人や富豪に人気のデスティネーションウエディングを、普通の人でも選択できるようになる。それにより、普通の人でも三亜でロマンチックで、ちょっと贅沢な結婚式を挙げることができる。そして、ウエディングツーリズムの消費がさらに刺激され、関連の産業チェーンの発展も促進できる」と期待を寄せる。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年10月31日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング