「マイホームがなければ結婚しない」スタンスとは対照的に、「『賃貸住宅婚』でもOK」とするネットユーザーも相当数いた。その背景の一つには、マイホーム購入のプレッシャーがかなり大きく、賃貸を選ばざるを得ないことがある。このほか、マイホームの獲得が双方の「安全感」の唯一の保障だとは限らないため、とりあえず賃貸住まいでも結婚の必要条件から外れることにはならないこともある。重要なのは2人が今後一緒に努力を積み重ねられるかで、数年後には小さな「マイホーム」を手に入れられるかもしれない。生活面でのプレッシャーは、実際に体験してようやく理解できるものだ。
ネットユーザーらの熱の入った議論から、「賃貸住宅婚」を受け入れられるか否かは個人によって異なり、また、男性と女性で考え方にかなりの違いがあることがうかがえる。「十分な物質的基盤があってこそ、結婚について考えられる」と主張する人がいる一方で、「2人が結婚後に共に努力してマイホームを買えばよい」とする人もいる。このほかにもさまざまな意見があるが、ここでは一つ一つ取り上げない。
〇「賃貸住宅婚」を望みますか?
実のところ、「賃貸住宅婚」は、昔からよく取り上げられる話題だ。数年前から厳しく規制されている不動産価格は次第に安定傾向を呈しているものの、やはりマイホーム購入は容易なことではなく、ローンと「6つの財布(両親とそれぞれの祖父母からの経済的援助)」があってこそ購入できる、と身をもって感じている人が多い。
現在、賃貸住まいで「三点一線」(職場・食堂・寝室の三点間を駆け回る)生活は、一線都市で奮闘する「漂一族(大都市に出て奮闘している人々)」の日常となっている。大学院を卒業したばかりの張さんは、「マイホームを手に入れてから結婚できるほうがもちろんいいが、当面は賃貸住まいでしのぐしかないのが現状。ローンを支払い続ければ家が手に入るが、家賃を払い続けても何も残らないけどね」と話した。