東北の「冷凍食品」の凄さを再度検証してみよう!
東北ではこの時期、「冷凍食品」というカテゴリは存在しない。なぜなら戸外に置かれた食品全部が「冷凍」状態だから。
氷で作られた台に並べられて売られる正月用品。
戸外に並べて売られる冷凍餃子。
冰糖葫芦(サンザシの飴がけ)もカチンコチンに。辣条(棒状のピリ辛おやつ)やキュウリ、寿司が串刺しになった「暗黒」版もやはりカチンコチン。
東北では魚も水揚げすると瞬時で凍ってしまい、「大きなアイスキャンデー」に。
雪郷で売られているフローズンフルーツ。
しかし、外で寒さに凍える東北の人々はいったん家の中に入るや、まるでリベンジするかのようにありとあらゆる暖かさを享受する。ジワジワと下から熱気が押し寄せるオンドルに座り、ポカポカしたスチームに寄りかかり、鉄鍋で作ったアツアツの煮込み料理を食べれば、たちまち大粒の汗がダラダラと流れ、顔も暖かさから真っ赤に火照ってくる。
さもなくば、氷で作った部屋で、氷の椅子に座り、氷のテーブルに凍った食材を並べて、氷火鍋を始める。
カチコチで歯もたたないような凍った食品を、火鍋にすればたちまち軟らかく美味しくなるというもの。これぞ「硬い飯を軟らかく食す」東北人というわけだ。そして1年間で最も寒さが厳しい冬に、熱心に忙しく立ち働く。これこそが「体は冷たいがハートは熱い」東北人なのだ。東北の冬がどれだけカチンコチンなのか実際に体験してみたらわかるかもしれない。(編集KM)
東北の定期市で売られている「春聯」の福の字(撮影・王琳)。
「人民網日本語版」2020年1月19日