カチカチに凍った梨に、キンキンに凍り付いた塩漬けの太刀魚はいかが?中国の東北地方では、冬場はあらゆるものがカチンコチンに凍りついてしまう。新鮮な魚も、甘酸っぱい梨も、口当たりの良い柿もカチカチのコチコチになってしまうが、だからこそ美味しい。是非とも東北地方のこうした凍った食べ物を味わってみよう!中国新聞社が伝えた。
人気検索ワードの「中国の南方に住む人々と北方に住む人々、どっちが寒さに強い?」という話題に対し、東北に住む人々は一笑に付すだけ。そして歯を食いしばり、渾身の力を込めて暖かい布団から飛び出し、気力だけを頼りに綿入れの上着を三枚重ね着して、勇気を振り絞って寒さに凍てつく1日をスタートさせるのだ。
黒竜江省漠河市の早朝の凍てつく寒さの中を歩く清掃作業員(撮影・王景陽)。
雪に埋まった自動車を帚で「掘り出す」女性。
氷雪大世界、それはまさにマイナス25度の大型冷蔵庫の世界。スタッフからもらった発熱する靴の中敷きで、足はポカポカ汗をかいたが、顔は寒さでヒリヒリしている。
哈爾浜(ハルビン)氷雪大世界で、「防寒グッズ完全武装」の観光客(撮影・呂品)。
漠河に向かう緑皮車(従来の普通列車)は、年間を通じて平均気温がマイナス5度とまるで「走る大型冷蔵庫」。
漠河で撒いた水が一瞬にして凍り付く動画を逆再生して作った「氷を集めて水を作る」様子。
「中国で最も寒い小鎮」として知られている黒竜江省大興安嶺呼中区は、マイナス53.2度という観測史上最低気温の記録があるほどで、インスタント麺を箸ですくって持ち上げれば瞬時に凍り付いて直立し、生卵を割れば一瞬にして「卵氷」となって固まってしまう。
東北の冬はメイクアップアーティストのようだともいえる。外に出ると顔がすぐに寒さで赤くなり、さらにしばらくするとまつ毛には霜がついて、まるでマスカラを塗ったようになる。
春節(旧正月、今年は1月25日)の年越しが近づくと、人々は正月用品をせっせと買い込むことになる。東北には、いわゆる「冷凍食品市場」なんて言い方はない。なぜなら冬になると市場に出回る商品は全部凍ってしまうからだ。