中国の対外貿易はなぜ大きな流れとは逆に成長を遂げられたのか

人民網日本語版 2020年01月20日16:06

過去1年間、外部の不確定要因による影響は増大したものの、中国の対外貿易は引き続き全体として安定し、安定傾向の中での質が向上するという積極的な発展情勢を維持し、規模が拡大し、質も向上した。中国は今や世界の120以上の国・地域にとって主要な貿易パートナーであり、グローバル経済ガバナンスと多国間・二国間経済貿易協力の中でますます重要な役割を発揮している。アナリストの間では、「これから各種政策が持続的にその力を発揮するのにともない、中国の対外貿易はさらに安定して前進し、より遠くまで行けるだろう」との見方が一般的だ。

税関総署の鄒志武副署長は、「対外貿易が大きな流れとは逆に成長した主な原因は3つある。まず、中国経済の安定傾向の中で好転し、長期的に好転するという基本的な情勢は変わっていないこと。次に、中国経済は全体として強靱性が高く、それが対外貿易分野にも現れたこと。最後に、対外貿易の安定、外資の安定、減税・費用削減といった一連の政策措置が、企業の負担を効果的に引き下げ、プラスの効果が持続的に発揮されたことだ」と指摘した。

鄒氏は続けて、「中国は世界最大の製造業国家であり、整った工業システムを備えている。中国は220種類余りの工業製品を生産し、世界のトップを占めており、国内の産業が対外貿易の発展に力強い支えを提供している。中国には膨大な数の対外貿易企業があり、昨年に輸出入の実績がある企業、つまり輸出入活動を実際に行った対外貿易企業が49万9千社に上った。とりわけより柔軟な生産経営を行う民間企業が、力強い対外貿易発展の活力を発揮した」と述べた。

商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明研究員は取材に答える中で、「世界経済の復興は力不足で、外部の不確定性が大きいという背景の中、中国の輸出入は数量が安定しただけでなく、質もさらに向上して、『健全な安定』を実現した。こうした大きな流れとは逆に好転し、安定傾向の中で質が向上するという成果を上げたことは実に容易ではない」との見方を示した。

また白氏は、「中国の対外貿易がよい成果を上げたことは、持続的かつ主体的に対外開放を拡大したことと密接な関係がある。『ドアの中の開放』をみると、中国は国内のビジネス環境を絶えず最適化し、対外貿易発展の産業面の基礎を突き固め、先端製造業の発展を通じて対外貿易の競争における新たな優位性を獲得した。『ドアの開放』について言えば、中国は何年も続けて輸入関税を自主的に引き下げただけでなく、自由貿易試験区を広い範囲にわたって設立し、迅速な通関手続きを行える『グリーンチャンネル』を開設した。『ドアの外の開放』では、中国は産業の発展の法則と対外貿易発展の新たな段階に主体的に適応し、『一帯一路』(the Belt and Road)の協力を通じて外部市場の多様化を促進した。こうしたことがいずれも、流れとは逆に対外貿易の注目点を増大させることにつながった」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年1月20日

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