中国では旧暦の12月に入ると、春節(旧正月、今年は1月25日)ムードがますます高まってくる。そして、春節の1週間前となる旧暦12月23日になると、中国各地はほぼ「春節カウントダウン」モードに入り、人々は地元の風習に基づいて、春節の準備を始め、忙しくなっていく。人民網ではそんな春節までの中国の年越しに関する風習を1日に一つずつ紹介していく。
大晦日に当たる旧暦12月30日は、前の年に別れを告げて新しい年を迎える祭日となる。普段は他の場所で生活している人々も皆、この日には実家に帰り、赤い服を着て、赤いランタンを灯し、「年夜飯」と呼ばれるご馳走を食べて一家団欒を楽しむ。そして、寝ることなく徹夜して新年を迎える。この風習は「守歳」とも呼ばれている。
伝説では、「年」と呼ばれる怪獣が30日の夜になると、村に来て人を襲うため、その怪獣を追い払うために、人々は夜を徹して見張りをするようになった。この「年」と呼ばれる怪獣は、光や高い音を嫌うため、この日は、ランタンを飾ったり、焚火をしたり、爆竹を鳴らしたりして、怪獣を追い払ったといわれている。
現代の人々は午前0時になると、爆竹を鳴らし、餃子を食べ、旧年に別れを告げて新年を迎え、新年が活気と福に満ちた年になることを願う。
「人民網日本語版」2020年1月21日