人民網はこのほど、キヤノン株式会社副社長執行役員で、キヤノン(中国)有限公司の社長兼CEOを務める小澤秀樹氏を取材し、新中国成立以来70年、特に改革開放以降の中国の変化と成果、キヤノンの中国事業展開、中国の対外開放拡大とビジネス環境最適化などについて聞いた。
自身が実際に見つめてきた中国の変化について小澤氏は、「私が初めて中国を訪れた時と比べ、中国は想象もできないほど大きな変化を遂げた。中国が成し遂げた業績は誰の目にも明らかであり、中国は憧れを抱かせる国へと変貌した。多くの多国籍企業が中国での発展のチャンスをつかむことを望んでいる。中国の改革深化と開放拡大の歩みはいっそう揺るぎないものになり、外資系企業により広い発展の余地をもたらした。我々は中国のさらなる開放拡大の決意をはっきりと感じ取っている」と述べた。
小澤氏は、初めて中国を訪れた際の中国の印象について、「1980年代初めに、私は初めて中国を訪れた。当時中国は改革開放初期にあり、さまざまな経済・社会建設事業が盛んに進められていた」と振り返った。さらに、「2005年、私はキヤノン(中国)の最高経営責任者(CEO)として再び中国を訪れた。以来、北京での勤務と生活は今年で16年目になる。初訪中の時と比べると、中国は想象もできないほど大きな変貌を遂げ、都市インフラや国民の生活条件、科学技術力が明らかに向上した。私の知っている中国人の友人たちはみな優秀で、情熱と活力、仕事の意欲にあふれていた。積極的で進取の精神に富んだ人材を数多く有していることこそが、中国が発展する上での重要な優位性であり、中国が絶えず成果を上げるうえでプラスになる。長年の提携協力を経て、キヤノンの多くのディーラーは私にとっても良き友人となった。彼らとの交流で、私はますます中国文化を理解し、中国のこともますます好きになっていった」と述べた。
中国の変化について小澤氏は、「中国が成し遂げた業績は誰の目にも明らかであり、中国は憧れを抱かせる国へと変貌した。多くの多国籍企業が中国での発展のチャンスをつかむことを望んでいる。改革開放以来、中国の科学技術は飛躍的に発展し、経済・社会の全面的な進歩を力強く後押ししてきた。中国企業は急速に成長し、フォーチュン・グローバル500に選ばれる企業の数や特許登録件数のいずれもが年を追って増加している。特にモバイル決済や電子商取引などの分野で、中国企業は世界をリードする技術を確立している」と高く評価した。
改革開放がもたらした影響について小澤氏は、「改革開放のさらなる全面的深化にともなって、中国の人々の考え方はさらにオープンになり、視野もさらに広がった。中国の消費者は新商品を試すことにより積極的だ。キヤノンの多くの新型撮影機器は中国市場で良い反響を得ている。私は、開放的な態度と視野は、新興科学技術が中国で急速に発展できた理由の一つであると考えている」との見方を示した。
また、小澤氏はキヤノンの中国事業について、「キヤノンが中国市場に参入してからすでに40数年。中国改革開放のメリットや、安定した社会環境、良好な投資環境などプラスの要因は、キヤノンが中国で優れた業績を上げるうえでの重要な保障となった。中国は急速にキヤノンの世界で最も重要な市場の一つとなり、キヤノンは生産や研究開発、販売などで長足の進歩を遂げた」と振り返った。