湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの予防・抑制に注目が集まる中、中国工程院院士で呼吸器疾患専門家の鐘南山氏(84)がこのほど、国家衛生健康委員会のハイレベル専門家グループのグループ長という重責を担うことになった。広州日報が報じた。
鐘院士は連日、広州から武漢、そして北京へと足を運んで、現地で新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡散状況の調査を行ったほか、予防・抑制案の検討、記者会見への出席、メディアの生放送へのオンライン出演、最新情報の解説などに引っ張りだことなっており、多忙を極めている。
鐘院士の写真2枚が微信(WeChat)のモーメンツで話題に
武漢に向かう高速鉄道の食堂車で仮眠をとる鐘院士(撮影・蘇越明)。
鐘院士は18日、深センで新型コロナウイルスの感染とみられる肺炎患者の緊急治療に当たった後、広州に戻り、同日午後の広東省衛生健康委員会の会議に出席していたところ、ただちに武漢に向かうようにとの要請を受けた。
同日の航空チケットはすでに完売していたため、夕方5時過ぎに高速鉄道で武漢に向かった。ただ、春運(春節<旧正月、今年は1月25日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中であるため、高速鉄道のチケットも手に入りにくく、食堂車の席に座るしかなかった。
同済病院では医療関係者のボランティア募集に申し込みが殺到
鐘院士に限らず、医療関係者たちも積極的に第一線に向かい治療に参加しようとしている。
@藍莓医生の微博(ウェイボー)によると、同済病院の2回目のボランティア募集も既に定員オーバーになっているという。
申込用紙には、「必要に応じて、病院のウイルス性肺炎の各種治療に参加することを希望する。報酬は求めず、生死も厭わない」と書かれている。
見る者の目を熱くする武漢の医師のモーメンツ
武漢で治療にあたっている医療関係者の中には、432時間連続勤務している医師もいる。
夜中1時でも治療のため、奮闘し続けている医師もいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年1月22日