WEB面接に低意欲などの問題点 内定を辞退する求職者も (2)

人民網日本語版 2020年03月11日16:36

感染症に直面して、仕事を変えようと思っていた人も計画を練り直し、転職をやめる、家の近くで仕事を探すなど、その選択はより慎重になっている。就職情報サイト・智聯招聘が今年2月に発表した調査データでは、仕事を探している人の34%が様子見の状態で、「何もかもまだはっきり確定できないから」との見方を示し、26%が「地元で仕事を探すことにした」と言い、12.2%が「地元から出て仕事を探すのはやめた」と態度を明確にし、さらに「転職する予定だったがあきらめた」という人が12.9%いた。

孔さんは春節(旧正月、今年は1月25日)前に1人に内定を出しており、春節後に入社するはずだった。しかし内定者は感染症対策の重点都市の寧波(ニンポー)市にいて、自宅で14日間隔離され、上海に来てもさらに14日間隔離されることから、時間がかかりすぎると考え、自宅近くの会社に就職する道を選んだという。

「こんなことになるとわかっていたら、仕事をやめなかったのに」。感染症が発生してから、上海で働いていた90後(1990年代生まれ)の張■(草かんむりに倍)さんは貯金を使い果たし、不安な日々を過ごしている。春節前に仕事をやめ、最初は2月中にも満足のいく仕事を見つけるつもりだった。しかし履歴書を送っても、3週間で採用担当者から電話がかかってきたのは2回だけ。昨年仕事を探していた時は、1週間に毎日2回以上面接を受けていたという。

毎月の家賃は払わなければならず、4月になれば就職活動のピークが来てますます競争が厳しくなることから、張さんは気持ちを切り替え、仕事の問題をできるだけ早く解決することにした。そうして3月の最初の週には次の仕事を見つけた。新しい会社は人気業界ではないが、会社の規模は大きく、歴史も長く、安心できそうだ。張さんは、「ベンチャー企業なら考えなかったと思う」と振り返った。

統計によると、感染症の影響で、社員数20人以下の零細企業と20-99人の小規模企業は、求人数の占める割合も応募数の割合も、前年同期より低下した。しかし前月比では、どちらも感染が拡大した初期より上昇しており、強くリバウンドしたといえる。

四川省は政策の合わせ技を繰り出し、企業の負担を軽減して雇用を安定させ、奨励金や補助金を出して雇用ニーズを拡大し、支援やバックアップをして就職ルートを拡大した。現在、各地は「政策パッケージ」を徐々に打ち出しており、社会保障、税金、雇用安定の補助金などさまざまな面で従業員を受け入れる企業が難関を乗り越えられるよう支援している。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年3月11日

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