世界ユニコーン企業番付で中国が米国を抜く 業界分布は?

人民網日本語版 2019年10月23日10:58

胡潤研究院は21日、「2019年胡潤グローバルユニコーン企業(以下、ユニコーン企業)ランキング」を初めて発表した。それによると、世界にはユニコーン企業が494社あり、うち中国企業は206社で米国企業の203社を初めて上回った。またベスト3はすべて中国企業が占め、アント・フィナンシャルが時価総額1兆元(1元は約15.4円)でトップに立ち、字節跳動が2位、滴滴出行が3位だった。中国新聞網が伝えた。

ユニコーン企業の業界分布は?

ランキングをみると、ユニコーン企業のうちECとフィンテックの企業が31%を占め、次はクラウドコンピューティングと人工知能(AI)だった。ユニコーン企業は25業界に分布し、上位5業界はEC、フィンテック、クラウドコンピューティング、AI、物流で全体の約半数を占めた。

EC業界のユニコーン企業は68社あり、中国企業が最多の34社、以下、米国企業の17社、ドイツ企業の5社が続いた。フィンテック業界のユニコーン企業は56社あり、中国が最多の22社、続いて米国が21社、英国が6社だった。クラウドコンピューティング業界は44社で、米国が32社と圧倒的多数を占め、中国の5社とイスラエルの4社が続いた。

世界で最も成功したユニコーン投資機関は?

ランキングをみると、米ベンチャーキャピタルのセコイア・キャピタル(セコイア・チャイナ、米国本社、セコイア・インド、東南アジア支社を含む)が世界で最も成功したユニコーン企業への投資機関で、世界で知られているユニコーン企業のうち、5分の1がセコイアの投資を受けている。このほかの投資機関には、ソフトバンク、騰訊(テンセント)、タイガーファンド、IDC、ゴールドマンサックス、阿里巴巴(アリババ)などがある。

言及すべきなのは、テンセントやアリババといった中国の大手テクノロジー企業はユニコーン企業への投資機関であると同時に、世界最大のスタートアップ企業への投資機関でもあるという点だ。それに比べて、アマゾンやグーグルといった米国の大手テクノロジー企業は、投資機関100社にほとんど入っていない。

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