中国上半期のサービス貿易、旅行が輸出入ともに大幅減

人民網日本語版 2020年08月07日10:40

商務部(省)サービス貿易・商業貿易サービス業司の責任者はこのほど、2020年上半期の中国のサービス貿易の全体的状況を説明した。それによると、上半期のサービス貿易は規模が減少したが、全体として安定に向かい、輸出は輸入よりも目に見えて好調で、貿易赤字が減少し、知識集約型サービス貿易の割合が上昇したという。中国新聞網が伝えた。

同責任者によると、1-6月には、サービス業の輸出入額が2兆2272億8千万元(1元は約15.2円)に上り、前年同期比14.7%減少した。このうち輸出は9127億9千万元で同2.2%減少し、輸入は1兆3144億9千万元で同21.7%減少した。またサービス貿易には主に次の3つの特徴がみられた。

(1)サービス貿易の赤字が大幅に減少した。1-6月には、中国サービス貿易の輸出減少幅が落ち着きをみせ、輸入減少幅が拡大し、輸出減少幅が輸入減少幅を19.5ポイント下回り、サービス貿易の赤字が前年同期より3440億1千万元、46.1%減少して4017億1千万元になった。

(2)知識集約型サービス貿易の割合が上昇した。1-6月には、中国の知識集約型サービスの輸出入額が9744億3千万元に達して9.2%増加し、サービス輸出入全体に占める割合が同9.6ポイント上昇して、43.7%になった。このうち知識集約型サービスの輸出は5128億7千万元で同9.7%増加し、サービス輸出全体に占める割合は6.1ポイント上昇して56.2%に達した。輸出の伸びが急速な分野は知的財産権の使用料、保険サービス、電気通信・コンピューター・情報サービスで、増加率は順に37.2%、18.7%、15.2%だった。知識集約型サービスの輸入は4615億6千万元で同8.6%増加し、サービス輸入全体に占める割合は35.1%に達して、同9.8ポイント上昇した。輸入の伸びが急速な分野は電気通信・コンピューター・情報サービスの31.1%と金融サービスの15.7%だった。

(3)旅行サービスの輸出入が大幅に減少した。新型コロナウイルス感染症が発生して以来、各国は国境を越えた人の移動を制限する厳格な措置を執り、世界規模で旅行サービスの輸出入が非常に大きな影響を被った。1-6月には、中国の旅行サービス輸出入額が5580億8千万元となり、同42.9%減少し、うち輸出は45.0%減少、輸入は42.6%減少し、サービス貿易減少の主要因となった。旅行サービスを除くと、上半期のサービス輸出入は同2.1%増加で、うち輸出は3.7%増加、輸入は0.5%増加した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年8月7日

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