浅瀬に迷い込んでしまったゴンドウクジラ(臨海市共産党委員会宣伝部提供)。
浙江省頭門港海域の浅瀬に6日午前、ゴンドウクジラ12頭が集団で迷い込んでしまっているのが見つかり、現地の関連当局が直ちに救助活動を展開した。
午前8時頃、浙江省臨海市公安局上盤派出所は、「イルカ」とみられる大型の魚が浅瀬に迷い込んでしまっているとの通報を村民から受け、直ちに緊急出動を行った。そしてそれに続くように港湾や漁業、消防、救急といった関連部門が次々と救助活動に参加。その結果、浅瀬に迷い込んでいたのは「イルカ」ではなく、ゴンドウクジラで、全部で12頭いることも確認された。
村民によると、これらのゴンドウクジラは近海を泳いでいたが、引潮の際に浅瀬に迷い込んでしまったのではないかとした。
ゴンドウクジラに水をかける救助スタッフ。
気温30度以上の炎天下では、ゴンドウクジラは瞬く間に死んでしまう。そこで人々は手分けして、クジラにひたすら水をかけ続けたり、湿らせたタオルをかけて、陽射しと乾燥で皮膚が傷つかないようにしたほか、大きな水たまりを掘ることで、クジラをその中に移動させるといった作業を行った。また、竹竿とビニールシートを運んできて、クジラのために「日傘」を立てるといった対策を行った。
午前9時、12頭すべてが水たまりに移動された。
このように救助活動に参加した全員が全力であたったが、浅瀬にのり上げてしまった時間が長かった3頭の死亡が確認された。
「日傘」の設置。
現在までに状態が問題ないと判断された9頭のうち2頭は白沙湾公園へ、1頭を台州海洋世界へ一時保護のため運んだ。残る6頭のうち2頭も台州海洋世界へ、4頭を宏野公司へ運び、省内の専門家の到着を待ってさらなる手当てをする計画だ。(編集NA)
運ばれるゴンドウクジラ。
「人民網日本語版」2021年7月8日