【ここは新疆】労働を通じて素晴らしい暮らしを生み出す人々 (2)

人民網日本語版 2021年07月14日17:03

ドローンを操作する胡新亮さん(撮影・寇傑)。

ドローンの持ち主である胡新亮さんは、「これは今年買い換えたドローン。毎年、約1333.33ヘクタールの畑の作業を行わなければならない。私自身近くに住んでいて、このドローンは6万5000元で買った。主に、植物保護や害虫駆除などに使い、電話をくれる農家の畑に行って作業する」と話した。

そして、「年間の作業面積が約1333.33ヘクタールだとすると、ドローン購入費などを含めなければ、10万元稼ぐことができる。操作は簡単で、衛星測位システムを使えば、その精度はセンチ単位だ。3-4年この仕事をしているけど、とても気楽だ。朝と午後に仕事をして、熱い昼の時間帯は休んでいる」と説明した。

新疆ウイグル自治区の綿花栽培は長い歴史を誇り、栽培管理の経験が豊富だ。同自治区は日差しが強く、雪のように白くて毛が長い高品質の綿花ができる。畑一面に整然と植えられた綿の木が、日光をさんさんと浴びながら、すくすくと育っている様子を見渡すと、とても気分が高揚する。

新疆ウイグル自治区で綿花畑を営む綿花農家の間では、西洋諸国に貼られた「強制労働」というレッテルについて語るのを避けることはできず、多くの農家が心を痛めている。

「それを聞いて、本当に腹が立った」。「強制労働」に言及したとたん、綿花農家の陳建華さんは、声を荒げながら、「何が強制労働だ。栽培の機械化があちらこちらで進んでいるのに、そんな必要がどこにあるのか?そんな話を聞いて信じている人にはここに、こっそりと見に来てほしい。何も間違ったことはしていないので、とやかく言われても全く恐れることはない。いつでも来たらいいよ。大掛かりなことをする必要はなく、こっそりと来てそんなことが本当に起きているか見ればいい」と話した。

「うちの従業員は『足を組む』のが仕事」

綿花のほか、新疆ウイグル自治区のシリコンを生産する企業も「強制労働」という非難の影響を受けている。

多結晶シリコンは、太陽光発電用のソーラーパネルの基礎原材料だ。それを基盤としたソーラーパネルは、光を電気に変えることができる。それが太陽光発電の基本的な原理だ。中国の多結晶シリコンの生産能力は世界の85%以上を占めている。そして、中国が生産するシリコンの57%が新疆ウイグル自治区で生産されている。

石河子市にある大全新能源有限公司は、多結晶シリコンのメーカーだ。しかし、6月23日に、米商務省により、輸出先のブラックリストに追加された。その理由は、「ウイグル族の強制労働」だった。

大全新能源股份有限公司の曹偉常務副総経理は、「当社は、労働力密集型の企業では全くなく、技術、資金密集型の企業だ。当社のセントラルコントロールルームでは、数十人の従業員がコンピューターを使って、メーター10万ポイントをコントロールしている。問題が起きると、画面に赤で表示され、すぐにスタッフを派遣して検査、修理を行う」と説明する。

大全新能源股份有限公司のセントラルコントロールルーム(撮影・徐祥麗)。

そして、「加熱反応炉はふたを閉めた後は、全ての工程が、プログラミングされたコンピューターでコントロールされている。ロジック、プロセスは全て既定のものだ。この業界の従業員は『足を組むのが仕事』とさえ言われている。現場を一周して、設備に問題がなければまた戻って来て足を組んで座っているだけだからだ」と話す。

曹常務副総経理によると、同社は週5日出勤制を採用し、出勤日は朝10時に出社して、昼の1時間の休みを挟んで、午後7時に退勤する。国の法定祝祭日のほか、エイド祭なども休みになる。食堂の調理スタッフは全て同社が雇っていて、野菜などの仕入れも評判の良いサプライヤーを使っている。「従業員には食材にかかる費用だけを負担してもらっている。朝食は5元、昼食は男性の場合6-7元で、14種類の料理から選ぶことができる。寮は、カバン一つ持ってくれば住むことができるほど何でも揃っている。五険一金(養老保険・医療保険・失業保険・労災保険・出産育児保険と住宅積立金)は会社が負担し、普通の従業員でも年収が8万5000元ほどある」という。(編集KN)

工場で作業するメメットさん。2016年、メメットさんは求人サイトを見て、烏魯木斉(ウルムチ)の新研股份有限公司で働くようになった(撮影・徐祥麗)。

「人民網日本語版」2021年7月14日

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