国家エネルギー局、今年の原油生産量を2億トンに戻すと発表

人民網日本語版 2022年03月30日13:35

国家エネルギー局は29日、最新の「2022年エネルギー活動指導意見」を通達した。科技日報が伝えた。

同意見は22年のエネルギー活動についての主な目標を打ち出した。具体的には、全国のエネルギー生産総量を標準石炭換算で44億1000万トン前後に、原油生産量を2億トン前後に、天然ガス生産量を2140億立方メートル前後にする▽電力の十分な供給を保証し、発電量を9兆700億kWh前後にする▽非化石エネルギーがエネルギー消費全体に占める割合を17.3%前後に上げ、風力発電と太陽光発電の発電量が国全体の電力消費量に占める割合を12.2%前後にする、ということだ。

同意見はエネルギーのグリーンで低炭素なモデル転換の加速について、「大型風力・太陽光発電拠点を基礎に、周辺のクリーン・高効率・先進的で省エネの石炭火力発電をサポートとし、安定的・安全で信頼できる超高圧送電・変電線を担い手とする新エネ供給・消費体制の計画・建設の取り組みを強化する」とした。

同意見は、「エネルギー技術装備と中核部品の研究開発の取り組みを強化し、エネルギーシステムのデジタル化・スマート化高度化を積極的に推進し、エネルギー産業チェーンの近代化水準を高める」よう求めた。

同意見はエネルギーテクノロジーの研究開発の強化について、「複数の重要技術イノベーションプロジェクトを実施し、再生可能エネルギー、石炭クリーン・高効率利用などの技術装備の優位性を固め、新型電力システムに関するキーテクノロジーのブレイクスルーを加速する。エネルギーの短所となる技術装備の研究開発を持続的に推進し、ガスタービン、油ガス、超高圧送電、制御システムなどの重点分野の技術研究開発を重点的に推進する」とした。

同意見はさらに、「新型電力システム、新型エネルギー貯蔵、水素エネルギーと燃料電池、二酸化炭素回収・利用・貯留、エネルギーシステムのデジタル化・スマート化、エネルギーシステムの安全という6大重点分野をめぐり、若干のイノベーションプラットフォームを増設する」とした。

■原油生産量を2億トンに戻す

同意見が、「油ガス探査・開発を持続的に拡大し、2022年の原油生産量を2億トンに戻し、天然ガス生産量を持続的かつ安定的に拡大するという既定の目標を断固達成する」としたことは注目されるべきだ。

「前回原油生産量が2億トンを超えたのは2015年だ」。国務院発展研究センター資源・環境政策研究所の郭焦鋒研究員によると、現在の国際エネルギー需給構造には深い調整が生じており、市場価格が大幅に変動している。油ガス探査・開発の持続的な拡大とエネルギー備蓄・輸送能力の強化は、エネルギー供給の柔軟性と強靭性を向上させ、一部地域及び一部時間帯に油ガス供給が逼迫した際に、速やかに供給をサポートし、価格を安定させるのに役立つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月30日

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