天津大学の宋東坡氏の研究チームがこのほど、美しい構造色を持つフォトニック結晶顔料の研究開発に成功した。この新型フォトニック顔料は生物学的安全性が高く、生分解されるというメリットを持ち、コスメ業界に破壊的な技術革新をもたらすことが期待される。この成果はすでに業界内の権威ある学術誌「アンゲヴァンテ・ケミー」に掲載された。科技日報が伝えた。

日常生活では、マイクロビーズはよく充填剤、塗膜形成剤、増粘剤、懸濁化剤などとしてマニキュア、クレンジングクリーム、ボディソープ、歯磨き粉、日焼け止めクリーム、アイシャドウ、チークルージュ、リキッドファンデーションなどの製品に使用されている。使用された後、マイクロビーズは下水道を通じ河川・海洋に排出され、海洋生物の体内に入り、再び人類の食物連鎖に入り、最後に食卓に上がることが多い。マイクロビーズを中心とするマイクロプラスチック汚染は国連により、世界的な気候変動やオゾン層破壊などと並ぶ重大環境問題とされた。
宋氏のチームは「秩序ある自然乳化の原理」を利用し、美しい構造色を持つフォトニック結晶顔料の研究開発に成功した。この新型フォトニック顔料はポリ乳酸などの生分解性のポリエステル素材で作られる。そのフォトニックビーズは完全にマイクロビーズに取って代わり、角質を取り除き、肌をマッサージし、シワを取るといった効果を発揮する。
チームは大腸菌、クロレラピレノイドサ、オオミジンコ、ゼブラフィッシュなどの栄養レベルの異なる典型的な水生生物を選び、厳しい環境安全評価を行った。実験結果によると、新型フォトニック顔料はいかなる毒性も示さず、上述した生物の行為に何ら悪影響を及ぼさなかった。この材料が環境にやさしいビーズ及び染料として、化粧品やその他の工業製品に使用できることが証明された。
このほか、この新型フォトニック顔料の内部のナノ構造は「オパール構造」で、蝶々の羽や孔雀の羽毛のような構造色を形成できる。構造色は美しさが持続し、反応し変色するといった特徴がある。光の角度を調節することで異なる色を反射し、従来の顔料にはない変色効果を生む。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月21日
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