中国の全水深有人潜水艇「奮闘者」号と4500メートル級有人潜水艇「深海勇士」号が先ごろ、南中国海の水深1500メートルのエリアで予定されていた作業任務を完了した。潜水艇2隻が共同作業を行ったのは中国初となる。科技日報が伝えた。
4500メートル級有人深海潜水艇「深海勇士」号 (撮影・張建松)。
全水深有人潜水艇「奮闘者」号 (撮影・陳凱姿)。
今回の共同作業では水中リアルタイム測位、音声通信、目標の捜索と回収、高速機動、連携作業などの任務を完了した。2隻の共同作業メカニズムを把握し、共同作業フローを練り上げ、標準化共同作業号令を作り、共同作業の注意事項をまとめた。これにより今後の複数の潜水艇による共同作業に向け、経験を提供した。
中国科学院深海科学・工学研究所科学技術処の蒋磊処長によると、今回の共同作業は有人潜水艇2隻が科学調査支援母船2隻のサポートを受けつつ、同じ作業エリアで同時に潜水作業と連携作業を展開できることを証明した。また今回の共同作業の成功により、科学調査支援母船1隻による有人潜水艇2隻の同時潜水のサポートを可能にした。この作業モデルはランニングコストを削減できるほか、中国の潜水艇の作業能力と作業効率をさらに引き上げることになるとみられている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年9月19日