中国製の量子コンピューターが安徽省に登場 将来のマシンをよりスマートに

人民網日本語版 2023年02月13日16:33

中国コンピューター学会(CCF)量子コンピューター専門グループの副代表を務める合肥本源量子計算科技有限責任公司(以下、本源量子)の張輝社長(博士)は、近頃世界中で大きな注目を集める対話型AI(人工知能)「ChatGPT」について、「量子コンピューターはAI産業により強力な計算力ツールを提供して、将来のマシンをより速く計算できるようにし、よりスマートにするだろう」と述べた。中国新聞社が伝えた。

今月12日、本源量子の「メイド・イン・チャイナ」の量子コンピューターが安徽省合肥市でお目見えし、初めて中国の一般市民向けに開放され、無料で見学できるようになった。中国各地からやって来た数十人の見学者は、現実版「流浪地球(流転の地球)2」に登場する人工知能「MOSS」の原型を至近距離で眺めることができたという。

張氏の説明によれば、AI業界は大体3ヶ月でデータ量が2倍になるが、従来のコンピューターでは計算力を2倍に引き上げるには18ヶ月から24ヶ月もかかり、AI業界の差し迫った計算力ニーズに対応できていない。量子コンピューターは膨大なデータを並列計算できるという優位性があり、AIや金融など各業界の発展をサポートすることが可能だ。

量子コンピューターは量子力学の原理を活用し、分子、原子、電子のミクロな世界における粒子の運動法則をシミュレートできるという優位性を持ち、新材料の開発に利用することができる。張氏は、「優れた計算ツールで薬品の合成プロセスをシミュレートできなければ、新薬の開発には20年から30年もかかることになるだろう。将来は、量子コンピューターのサポートを受けて、新薬開発のプロセスは数週間に短縮される見込みだ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年2月13日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治