スナメリ保護区、音声モニタリングのフルカバーを実現 江蘇省

人民網日本語版 2023年04月17日13:21

江蘇省鎮江市自然資源・計画局が15日に明らかにしたところによると、鎮江長江スナメリ類省級自然保護区が音声モニタリングネットワークのフルカバーを実現した。ソナーのモニタリングにより長江スナメリの活動範囲をより科学的に把握するとともに、カバー海域の水中暗騒音を持続的にモニタリングすることができる。新華社が伝えた。

長江鎮江区間では一年中約35頭のスナメリが生息している。スナメリが水から出る時間は通常0.85秒しかなく、水上モニタリングのみで把握できるデータは非常に限定的だ。保護区は長江鎮江区間の既存の航路標識やブイなどの航路設備を利用し、14台の水中高周波音事件記録装置と11台の水中生態音声記録装置を設置した。半径500メートル内のスナメリが発した高周波音をモニタリングでき、日常的なモニタリングの不足を補える。

鎮江長江スナメリ類省級自然保護区管理処の王召根副処長によると、スナメリは発達したソナーシステムにより測位、探査、捕食、交流を行う。その活動エリアで、行き来する船舶、利水・治水工事は、スナメリのソナー通信を妨げ、思わぬ事故を招きやすい。今後は音声モニタリングによりこれらの水中暗騒音を識別・分析し、スナメリの生息により適した環境を構築する。

鎮江は今年下半期に保護区内でスマート監視・制御システムを完成させ、長江沿岸線のスマート監視・制御とドローン自動巡航を追加し、水中・地上・空の立体モニタリング体制を構築する計画だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年4月17日

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