「体重が48キロだったため、学校から連絡がきた」というハッシュタグが付いた話題が最近、中国のネット上で検索のトレンド入りした。一体何があったのだろうか?学校は学生の体重まで管理しているということだろうか?実は身長174センチで体重48キロの男子大学生が身体検査を受けた結果、ボディマス指数(BMI)が低めだったため、学校側が補習指導員を通してその学生に、「経済的に困っているのでは?」と確認したというのがその真相だった。
華中農業大学に通うこの男子大学生は、その心温まるエピソードをSNSに投稿。身体検査は同校の経済支援センターが行ったものだったという。
同センターの孫先生は取材に対して、「学校は学期ごとに、学生を対象に身体検査を実施している。今年は初めて、BMIデータを分析して、ターゲットをしぼった支援を行っている」と説明した。
そして、「家庭が経済的に困っていることが原因で、栄養面できちんとした食事を摂れないことから、体重が軽いのかどうかという点を確認し、もしそうであるなら、学校が相応の支援を提供している」とした。
この件がネットに投稿されると、ネットユーザーからは、「神のような学校」だと称賛するコメントのほか、「自分は食べ過ぎないようアドバイスされると思う」といったユーモラスなコメントも寄せられた。
実際、こうした心温まる取り組みをしている大学は数多い。今年3月、湖南科技大学は、100万元(1元は約19.5円)を食事補助金として、一部の学生のカードに直接入金した。同校は食堂の消費ビッグデータを解析し、食堂で食べる回数が多いものの、1食あたりの平均消費額が低い学生に補助金を支給。補助金は申請する必要はなく、学校側が対象者を確定して、カードに直接入金し、対象者リストは公表していないのだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月18日