岩井俊二監督のオムニバス映画が上海国際映画祭で注目
中国でも高い知名度を誇る岩井俊二監督が総監督を務めた、四川省成都市を舞台にしたオムニバス映画が、4月18日より、中国の主要動画サイトでインターネット配信されている。「成都ー夜」「おじいちゃんの秘密」「さよなら火鍋」の3つの物語から成り、中国の邵源監督や馬史監督、席然監督らが旗を振った同作品は、15日から23日まで開催されている上海国際映画祭のスペシャルイベントや携帯向けに発信される映画の「携帯電話映画祭(MOBILE SIFF)」などでも注目を集め、「おじいちゃんの秘密」が「魅力都市大賞」を受賞した。四川在線が報じた。
岩井監督は20日、同作品のインスピレーションについて、「今年3月、成都に来て、新たな発見がいっぱいあった。街はとても美しく、人々はとても親切で、人と人の付き合いについて、考えさせられるものがあった」と、自身が実際に感じたことを強調した。同作品の、スタイルも独特で、人の感情や民俗など、さまざまな角度から同都市の魅力を伝えている。
携帯電話映画祭の発起人である大手映画制作会社「慈文新媒体」は、来年バルセロナで開催される世界最大級のモバイル関連イベント「モバイルワールドコングレス」で、同作品を世界に紹介する計画を明らかにしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月21日