歌舞伎女形を夢見る青年
中国のある青年が微博(ウェイボー・ミニブログ)に投稿した「女形」に扮した写真が現在ネット上で話題になっている。長沙晩報が伝えた。
微博のプロフィールを見ると、名前は汪◆、2010年7月から翌年10月まで、長沙市高新区・基本企業名簿庫事務所の主任を務めていたと書かれている。日本の歌舞伎芸術を熱愛する汪さんは家族の反対を顧みず、2011年に公務員の安定した仕事を辞め、長沙中日文芸愛好者協会を設立した。
「この役柄は京劇の旦角に相当する」。汪◆さんによると、一見芸者に見える彼の装いは、実は歌舞伎のものだという。「芸者とは人をもてなす仕事に従事している女性をいう。歌舞伎は男性が演じる日本独特の伝統芸能で、2005年にはユネスコ無形文化遺産に認定された」と彼。
辞職後、汪◆さんは10万元(約15万円)を投じ、長沙中日文芸愛好者協会を設立した。市内のみならず中国全土から日本文化に関心を寄せる100人以上の会員が集まった。協会では会員による集会が頻繁に催され、文化論を語るなどの交流が行われている。
多くの大学生から「金の飯の碗」と人気が殺到する公務員。日本の歌舞伎のためになぜ汪◆さんは公務員を辞めたのか。「人生には夢がある。目標があってこそ醍醐味があり、人生が充実する」と彼。「夢は歌舞伎で中国の第一人者になること。一歩一歩近づいている」。来月、彼は日本に留学する。目標は東京芸大邦楽科だ。また長沙中日文芸愛好者協会日本分会も設立し、中日両国の文化交流をさらに促したい、と希望を語った。(編集HT)
◆は品の「口」を「金」に
「人民網日本語版」2013年8月23日