108人の在中日本人 「それでも中国に住む理由」を語る(3) (4)
◆私は北京で頑張っている
低迷する中日関係の中でも、矢野浩二さんは希望を見出している。重慶郵電大学は今年4月、矢野さんを「中日交流」をテーマとするスピーチに招いた。「重慶市は日本に対して悲しい記憶を持つ都市であるが、両国関係がこのような状況の中でも私をスピーチに招いてくれ、非常に意外だった」。矢野さんの妻は重慶人で、現地に多くの友人を持つ。「多くの人が私に対して、テレビであまり見なくなったね、心配している、会いたいと言ってくれた」
矢野さんのスピーチは大成功し、講堂には400人が詰めかけ、外では数百人が立ち聞きしていた。矢野さんのスピーチは中国語だった。「人と人の素朴で誠意ある交流は非常に重要だ。人と人をパイプのようにつなげれば、中日関係はそれほど脆弱にはならない」
矢野さんは、「私の中では、中国人の友人と日本人の友人の差はない」と述べた。新しく友人と知り合うたびに、矢野さんはその連絡先をしっかりと携帯電話のアドレス帳に記録する。春節(旧正月)のお祝いのショートメールは800人以上に送り、その内容はいつも、「私は北京で頑張っています、困ったことがあれば遠慮なく言ってください」だ。(編集YF)
人民網日本語版」2013年9月24日