◆交流・展示の場の建設
日本では現在、和紙の加工および研究に関する組織は多くないが、これらの組織は今日の和紙保護活動において重要な役割を発揮している。また日本各地の紙の里には、手作りの紙の展示・体験の施設がある。有名な施設には、東京都北区飛鳥山の「紙の博物館」がある。
交流の場の建設は、重要な取り組みだ。日本製紙連合会のような組織は、共同生産や技術の交流の面で積極的な役割を果たす。無形文化財の保護の主旨と一致するとは限らないが、和紙の持続可能な発展にとって有益であることは間違いない。中国各地でも手作りの紙に関する展示施設が建設されているが、展示ばかりで交流が不足しており、来場者が少ない。一部の交流・体験活動も一般的な来場者を引きつけるだけで、低水準にとどまっている。中国は日本の経験に学び、技術的な中身を増やしていき、実物と文献の収蔵品を豊富化するべきだ。また余裕があれば、訓練・養成の内容を増やしていき、これらの展示施設を無形文化財の宣伝拠点、伝統技術の継承・研究の場にすることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月31日