軍のシンクタンクが戦略評価報告を公表 (2)
■解読(陳舟・軍事科学院国防政策研究センター主任)
--世界にわれわれの観点を理解させ、われわれの声を届ける
国際社会における地位と役割が高まり続けている国家として、われわれは国際情勢の発展、国際安全保障環境の変化、およびわが国の発展に対する影響を注視するとともに、われわれの観点と見方を打ち出す必要がある。これは国防政策研究センターの任務の1つでもある。年次戦略評価報告の発表は、世界にわれわれの観点を理解させ、われわれの声を届けるためだ。
われわれは広い国際的視点で世界を観察し、世界および国際安全保障環境の変化を受け止めるべく努めるとともに、専門家の観点を通じて、国際情勢と焦点となっている問題を正しく見ることができるよう皆を啓発し、誘導することを望んでいる。世界の安全保障情勢に対する分析を通じて、われわれの安全保障環境は依然チャンスが試練を上回り、「発展の黄金期と重要な戦略的チャンス期」になおあることを示した。
年次戦略評価報告公表の意義は、わが国が発展と安全保障上強く注目している問題を外部に率直に示し、かつこうした問題におけるわれわれの姿勢の表明を避けていないことにある。例えばわれわれがどのような問題に関心を払い、懸念し、どのような問題に対して圧力があり、どのような方面がチャンスまたは試練と感じているのかなどだ。
問題を避けず、試練とチャンスに落ち着いて向き合い、解決策を積極的に模索する。これは戦略評価の主たる特徴であり、われわれの開放性、透明性、自信を示す重要な目安でもある。
中国語版と英語版を同時に刊行したことも、中国軍のシンクタンクが世界に向かって歩んでいることをはっきりと示している。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月29日