朝鮮半島をかき乱す米原子力空母
韓米両国は13日、韓国東部海域で2日間の合同軍事演習を開始した。演習に米国本土から原子力空母「ニミッツ」を旗艦とする空母打撃群が参加することに注目が集まっている。
■米軍の意図は明らか
報道によるとニミッツは11日に韓国・釜山港に到着し、13日午前10時に韓国東部海域へ向かった。ニミッツは航空機64機を搭載し、米海軍第11空母航空団、イージス駆逐艦「マンセン」、ミサイル駆逐艦「プレブル」、ミサイル巡洋艦プリンストンなどと空母打撃群を編成して演習に参加。韓国軍は独自開発した駆逐艦「世宗大王」「忠武公李舜臣」を派遣した。
今回の演習で米国が日本の横須賀基地を母港とする原子力空母「ジョージ・ワシントン」ではなく、米本土から原子力空母ニミッツを派遣したことが大きな注目と憶測を呼んでいる。
韓国国家安保戦略研究所の朴炳光研究員は取材に「ニミッツの所属する米第7艦隊はしばしばアジアの同盟国を訪問し、合同軍事演習を行なっている。したがって今回の演習にニミッツが参加することは異常なことではない。だが朝鮮が最近軍事的緊張を高め続け、グアムと沖縄の米軍基地を攻撃すると繰り返し表明していることと関係があるとの見方が依然少なからずある。米国のこの行動には、たとえ朝鮮が中長距離ミサイルで日本や朝鮮半島の米軍基地を攻撃できても、米国は本土の戦力を朝鮮半島に投入できることを示す狙いがある」と指摘した。